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Hank Mobley & Lee Morgan 「Speak Low」 (アルバム:Peckin' Timeより)


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Hank Mobley & Lee Morgan 「Speak Low」
■アーティスト名:Hank Mobley & Lee Morgan
■アーティスト名カナ:ハンク・モブレイ&リー・モーガン
■曲名:Speak Low
■曲名邦題:スピーク・ロウ
■アルバム名:Peckin' Time
■アルバム名邦題:ペッキン・タイム
■ジャンル:ハードバップ・ジャズ
■リンク:この曲を聞いてみたい人は→ Click Here
※もしよかったら聞いた後、下のコメントも読んで頂ければうれしいです!

■コメント:
今回は典型的なハードバップ・ジャズをご紹介します。

ハンク・モブレイは典型的なハードバップのテナーサックス奏者です。記事を書く前にAmazonのレビューを読んだら「テナーのミドル級チャンピオン」と呼ばれているというレビューがありました。

確かにジャズ関係の本では度々そういう呼ばれ方をしています。普段ジャズを聞いていない人には分かりにくいかもしれませんが、要するにヘビー級のテナーではないという意味です。

良くも悪くも迫力に欠けるしフレーズにも重量感がありません。驚くようなクリエイティビティを発揮するのは稀ですし、そもそも雄弁なタイプでもありません。スタートダッシュで一気に自分の魅力を伝えられるジョニー・グリフィンみたいな人とは違います。

そもそもチャンピオンという言い方自体が馴染まない人かもしれません。しかしそれでもいいという人もいます。私もその1人です。

例えば1:02のところでモブレイが少しよたった感じで入ってくるところから聞いてみて頂きたいと思います。その後のフレーズもそれほど想像力溢れる演奏ではありませんが、なんとなく居心地がよく聞かせてしまいます。それがこの人の持ち味です。

だから5秒とか10秒とかそういう時間内では良さが分かりにくい人です。良さを理解するには、ある程度の時間を聞いてから時間差があって良さが分かる人です。即効性はありません。

しかしソロが終ってから今の演奏はなかなか味があったなということを繰り返している内に深みにはまります。

少し寅さん的なシャイさも感じられるところもこの人の持ち味かもしれません。だからキャラの強い人がいたら割りを食いやすいです。まあ割を食うのもある意味この人の持ち味なんじゃないでしょうか。

割りを食わせている側では、まずウィントン・ケリーのピアノが秀逸です。この人はモブレイとは正反対にどんな短い時間でも自分の良さを伝えられる人です。たとえばイントロのピアノなんかはその一例でしょう。なんとも小粋だと思いませんか

この人の良さはバッキングに回った時にも脇役を演じられることです。この曲でもピアノだけに注目してトランペットやテナーの演奏を聞くと、裏で実にいろいろな方法でサポートしているのが分かると思います。

そしてソロでの演奏もすばらしいです。3:14からピアノのソロに入りますが、ここでも最初の数秒ですばらしい演奏と確信できます。実際この曲の一番の聞きどころはウィントン・ケリーのソロパートだと思います。

シングルトーンを主体にした演奏は端正で小気味よく小粋で、この人の良さが凝縮した演奏だと思います。

そしてもう1人忘れてならないのは曲のテーマ(曲のメインとなるメロディのこと)を吹くトランペットのリー・モーガンです。

良いメロディを与えて朗々と吹かせたら、この人の右に出る人はいないと思います。この曲はジャズでは取り上げる人が多い有名曲で、私も大好きな曲ですが、テーマの解釈でこれ以上のものはあるだろうかと思うぐらいです。この人についてはいずれまた詳しく触れたいと思います。

リー・モーガンやウイントン・ケリーのといったとびっきりの名手の演奏の合間で、ハンク・モブレイは少しもっさりした演奏をしていて、時々注目されることもあるといった感じです。

もしかしたらそれはそれでおいしい立ち位置なのかもしれません。


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* Category : ジャズ・フュージョン

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