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Steve Forbert 「Romeo's Tune」 (アルバム:Jackrabbit Slimより)


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Steve Forbert 「Romeo's Tune」
■アーティスト名:Steve Forbert
■アーティスト名カナ:スティーブ・フォーバート
■曲名:Romeo's Tune
■曲名邦題:ロミオの歌
■アルバム名:Jackrabbit Slim
■アルバム名邦題:ジャックラビット・スリム
■ジャンル:シンガーソングライター
■リンク:この曲を聞いてみたい人は→ Click Here 
※もしよかったら聞いた後、下のコメントも読んで頂ければうれしいです!

■コメント:
今回は少しでナイーブでセンチメンタルな曲をご紹介します。

知っている方にはボブ・ディランの「アイ・ウォント・ユー」みたいな曲とでも表現すると分かりやすいかもしれません。

この曲は彼の唯一のヒット曲で、ビルボートチャートを11位まで駆け上った曲です。古いアメリカのヒットチャートに詳しい人は、ご存知の方もいらっしゃるのではないかと思います。

プロデュースは私の大好きなジョン・サイモンです。

デビュー時のスティーブ・フォーバートはブルース・スプリングスティーンやボブ・ディランのフォロワーなどと言われていました。ただ時代的には遅れてきたフォロワーかもしれません。

このアルバムは1979に発売されたセカンドアルバムで、先程述べたようにこのヒット曲を生みました。ぎりぎり最終電車に間に合ったと言えるでしょう。

しかし彼はその後レコード会社と対立して、しばらく干されていた時期が続きました。この曲の後に目立ったヒット曲も出ませんでしたから、きっと立場も弱かったのでしょう。

時代も悪かったのですね。音楽業界に商業化の波が押し寄せ、ディスコ、AOR、デジタルな質感を強調した音楽が台頭し、一方ではパンクが台頭して、彼のような素朴な良さを持った音楽の居場所が見つかりにくい時代となっていたこともあると思います。

彼はそれでも音楽を諦めていませんでした。するとまた時代のビッグウェーブがやって来ます。1988年、彼は6年ぶりの新作を発表することができました。

1988年と言えば前年にはスザンヌ・ヴェガの「ルカ」という曲がヒットしています。この年にはトレイシー・チャップマンが鮮烈なデビューを飾った年でもあります。

この二大スターが牽引して、アコースティックな曲の良さを人々が再発見した時期です。人工的な音楽が飽和して、時代の揺り戻しが起こったのです。

これまで食べる為に全米をドサ周りしていたシンガーソングライター達にも夢のような契約が舞い込んできました。

すっかり干されていた彼の元にもレコーディングの話が飛び込んできました。

私はもしこの曲がなかったらどうなっていただろうと想像してしまいます。ヒット曲もない男はようやくまた巡って来たチャンスをものにできたでしょうか。私はヒット曲もない状態で干されていた6年間を、はたしてしのぐことができただろうかと思ってしまいます。

そう思うとこの曲のヒットがあって良かったと思わずにはいられません。

この曲は彼が音楽業界の荒波にもまれる前、かろうじて残すことができた命綱みたいな曲です。

こういう背景を知ってからこの曲を聞き、ジャケットを見ると、まるでその後数奇な人生を歩む人の子供時代の写真を見た時のような不思議な感慨が湧きます。


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* Category : 古き良きロック・ポップス

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