無人島の1枚を探すブログ Weather Report 「Black Market」 (アルバム:Black Market)

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Weather Report 「Black Market」 (アルバム:Black Market)



今回はウェザー・リポート「ブラック・マーケット」(Album『ブラック・マーケット』)をご紹介します。

アフリカの闇市を疑似体験ができるストーリー性がある曲


本日の☆おすすめ
■アーティスト名:Weather Report
■アーティスト名カナ:ウェザー・リポート
■曲名:Black Market
■曲名邦題:ブラック・マーケット
■アルバム名:曲名と同じ
■アルバム名邦題:曲名邦題と同じ
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■音楽ジャンル:フュージョン
■期待効果:観光気分が味わえます

この曲を聞いてみたい!
Weather Report「Black Market」
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ウェザー・リポート「ブラック・マーケット」Album『ブラック・マーケット』レビュー


この曲はウェザーリポートの代表曲の1つですが、中には「8:30」のバージョンの方が良いと思う人もいるでしょう。

私は同じぐらい好きで、確かに演奏自体は「8:30」のライブバージョンの方がすごいと思います。ただ最初に聞いたのがこちらのせいか、私はこちらの方に愛着があります。

それに曲全体としてうまく機能しているのが、こちらのオリジナルバージョンだと思います。

ウェザーリポートはフュージョンを代表するバンドで、このアルバムあたりからワールドミュージック的な観点でジャズをとらえなおしているようなところが出てきます。

このアルバムでも「楽園的」と言われるサウンドコンセプトを聞くことができます。その代表的な曲がこの曲です。

アルバム名であり曲目ともなっている「Black Market」は直訳すると「闇市場」となりますが、サウンドやジャケットから判断するとネガティブな意味ではないようです。

このアルバムは1976年に発表された通算7枚目のアルバムです。史上最高のベーシストとの呼び声も高いジャコ・パストリアスが参加したことでも有名ですが、まだこの曲では前任者の演奏です。

さて曲を聞いていきましょう。

ジョー・ザヴィヌルといえばアナログシンセです。私はアタックの音が柔らかくて、自然な甘さがある生キャラメルみたいなアナログシンセの音が大好物です。もはや音が鳴っていれば幸せと思えるレベルです。

今回アナログシンセをどう説明したらいいか調べていたところ、すばらしい解説サイトを見つけました。

ブラック・マーケット/ウェザー・リポート カフェモンマントル

なぜアナログシンセがまろやかな音になるのか、そしてそれだけではないアナログシンセの魅力について技術的な部分にまで触れて分かりやすく解説していらっしゃいます。

ベースはアルフォンソ・ジョンソン、ドラムはチェスター・トンプソンです。チェスター・トンプソンは少し前に別の記事でも取り上げました。フランク・ザッパの時です。

Frank Zappa & the Mothers of Invention 「Inca Roads」 (アルバム:One Size Fits All)

ここでは少し手数が多めのドラムの演奏をしています。後年このバンドのドラムに定着したオマー・ハキムなどもそうですが、ザヴィヌルは手数が多めのドラムを好むのかもしれません。

3:35ぐらいからベースが次第に目立ってきますが、一瞬ジャコ・パストリアスだったかなと思って、クレジットを確認してしまいました。

ここでのアルフォンソ・ジョンソンの演奏は、冷静に弾いていられず余分な技をどんどんフレーズに織り込んでしまうジャコのプレイスタイルに似ています。演奏のレベルの高さもそう変わりません。

この曲はストーリー仕立てです。

まず最初にざわめきの音から始まりますが、これはおそらくどこか第三世界の活気のある闇市のイメージでしょう。

そこで突如立ち起こるアナログシンセの音、そしてシンセの音が次第に大きくなりリズムが活性化してきます。まるで市場に向かって近づいているような演出がなされています。

しかしこの曲の一番おいしいところは、2:25のところから突如現れるウェイン・ショーターのサックスが持っていきます。この人は実に気持ちよさそうに吹きますね。ここは市場に到着してテンションが上がったところでしょう。

それから闇市を楽しんだ後、最後の1分半ぐらいは少しお楽しみの後のクールダウンの時間です。最後は花火みたいな音がいくつか鳴って、ああ楽しかったというストーリーです。

演奏自体はこのオリジナルバージョンを上回る「8:30」のライブバージョンには、この楽天的で伸びやかな空気やストーリー性は感じられません。

このアルバムはキャノンボール・アダレイに捧げられた「Cannonball」、ヘンテコだけと病みつきになる「Gibraltar」、優雅な「Three Clowns」など名曲がたくさんありますが、全体としてコンセプトアルバムみたいなところがあります。

このアルバムでのジャコは2曲の参加に留まっていますが、まだ本領発揮はしていません。確実にバンドの音に貢献するアルフォンソ・ジョンソン方が、結果的にこのアルバムでは吉だと思います。

しかしこの後、バンドはジャコの加入で面白いことになります。ジャコ・パストリアスは一言で言うと、天上天下唯我独尊ベースです。存在感がありすぎてグループサウンドを壊しかねないベーシストです。

ウェザーリポートはバンド内に猛獣を買うことになりました。ただ猛獣を手なずけて曲に貢献させたら、傑作に直結します。

ジョー・ザヴィヌルの知性とおおらかなサウンドビジョン、ウェイン・ショーターの気持ちよくサックスを鳴らして一番おいしいところを持っていくプレイスタイルの確立、奇才ジャコ・パストリアスという飛び道具も入手しました。黄金時代の幕開けです。

バスケットのNBAでいうと、マイケル・ジョーダン、スコッティ・ピッペン、デニス・ロッドマンがいた頃のシカゴ・ブルズみたいなものです。

ブルズが既に3連覇を果たしていた絶頂期、そこに革命児であり問題児のデニス・ロッドマンが加入しました。しかし無事うまく手なずけることができて、シーズン史上最高勝率を更新する圧倒的な強さを獲得します。

その時期のことはいずれ触れる予定です。この曲はロッドマン加入前の最強ブルズが見せたベストゲームといった趣がある曲だと思います。

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