無人島の1枚を探すブログ Ned Doheny 「I Know Sorrow」 (アルバム:Ned Doheny)

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Ned Doheny 「I Know Sorrow」 (アルバム:Ned Doheny)



今回はネッド・ドヒニー「悲しみを知って」(Album『ネッド・ドヒニー・ファースト』)をご紹介します。

本当にエバーグリーンな曲とは、こういう曲のこと


本日の☆おすすめ
■アーティスト名:Ned Doheny
■アーティスト名カナ:ネッド・ドヒニー
■曲名:I Know Sorrow
■曲名邦題:悲しみを知って
■アルバム名:アーティスト名と同じ
■アルバム名邦題:ネッド・ドヒニー・ファースト
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■音楽ジャンル:シンガーソングライター
■期待効果:癒されます

この曲を聞いてみたい!
Ned Doheny「I Know Sorrow」
曲名をクリックすると動画サイトで視聴できます★Click Song Title★

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ネッド・ドヒニー「悲しみを知って」Album『ネッド・ドヒニー・ファースト』レビュー


今回はネッド・ドヒニーが25歳の時、1973年に発表されたファーストアルバムからの曲をご紹介します。

彼はこのアルバムの前に、既に他の人に曲を提供しています。

元々はキャス・エリオットやデイヴ・メイスンと一緒にトリオを組んでいましたが、結局はネッド・ドヒニーが外れた形でキャス・エリオットとデイヴ・メイスンの2人だけで1971年にアルバムを発売しています。

その時に提供した曲もご紹介しておきましょう。ソロデビューに先駆けて提供したこの曲は、イーグルスのようなコーラスが印象的なウェストコーストサウンドの曲で、その後に通じる洗練された特徴が出ています。

ON AND ON: Dave Mason, Cass Elliot

コーラスがとても印象的な佳曲ですが、この曲は自分のこのアルバムでもセルフカバーされていて、そちらもなかなかです。

若い頃はジャクソン・ブラウンなどと共同生活をしていた時期もあるようです。

同じ夢を抱いた若者が様々な人と交流し、切磋琢磨して成功を夢見て奮闘をする。まさにアメリカの青春映画みたいな青春群像という感じですかね。

この人はアサイラムレコードと契約した最初の人です。先ほどの曲を聞くとなぜ、アサイラムがネッド・ドヒニーと契約したのかが分かる気がします。

アサイラムレコードを設立したデヴィッド・ゲフィンとエリオット・ロバーツはもともとクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングなどのマネジメントをしていた人で、ウェストコーストロックが売れるということを肌感覚で知っている人です。

当時ウェストコーストっぽいサウンドを志向していたであろうネッド・ドヒニーは、確かに白羽の矢が立ってもおかしくないような人です。

しかしヒットには恵まれず、アサイラムとの契約はこの1枚で終わりました。ただし才能の片りんを見せることができて次には繋げられた。それがこの作品です。

さて曲を聞いていきましょう。

曲はアコースティックなざわめきのような音で幕を開けます。少しして始まるボーカルがもう最高です。

後にハード・キャンディではもう少し歌も上手くなって頼もしくなっていますが、このアルバムの時期は頼りなげでナイーブなボーカルが魅力です。

時に高音に魅力のある人で、まるで段ボール箱に入れられて捨てられた子猫の鳴き声ごとく、彼が声を張り上げると胸に突き刺さります。

この曲は「I Know Sorrow」という曲名で「僕は悲しみを知っている。来ては去り巡っていくこの感覚を」というような内容が歌われています。

この人は大富豪と呼べるような家に生まれたことは有名な話ですが、一生使い果たせないほどの財力を持つ家に生まれたこの人であれば、もっと手っ取り早い方法もあったと思います。

もしかしたら親の財力をものにして、スタープレイヤーを大勢参加させ、宣伝費を投入してデビューできたかもしれません。

それが悪い訳ではありません。以前ご紹介したディノ,デシ&ビリーだって親の七光りで恐ろしいほどの支援を受けてヒットを飛ばしています。結局が良い音楽を提供してくれれば、リスナーは受け入れますからね。

しかし彼はそういうタイプの人ではなかったようです。

私の持っているこのCDのライナーノーツを書いている天辰保文によると、彼は後年この頃を振り返って、最初は皆どれだけすばらしい作品をつくるか競争していたのに、次第に誰がどれだけ稼いでどんな女と付き合っているか、そういう競争になってしまって失望したというようなことを言っていたそうです。

このアルバムの1曲目の「Fineline」でも富が集中することを嘆き、もっと平等であるべきだ。お金なんてあてにしてはいけないみたいなことを歌っています。

貧しい環境から出てきたアーティストが富を見せびらかすようなことをすることも、私は一概に否定できないと思います。豊かな家の出身だからこそ、きれいごとも言えると思う人もいるかもしれません。

おそらくこの人は器用な人ではないのでしょう。ジャケットで控えめに笑う笑顔からも、この人の人間性を伺い知ることができそうな気もしないでしょうか。

同時にそういう生き方を選んだことが、無駄ではなかったと思います。それが上質でセンチメンタルなこの曲に結実している気がするからです。

今では同時代の多くのシンガーソングライターの曲が聞かれる機会が減る一方で、この曲はフリーソウルのコンピレーションにも取り上げられ、若い世代にも聞き継がれる曲になっています。

さて演奏面ではピアノが積極的に歌に絡んできますが、このピアノが最高です。

ピアノの演奏をしているのJimmy Caleriという人ですが、私はこの人のことをよく知りません。こんな人が当時無名だったであろうこのアルバムでしれっと演奏しているのですから、当時のウェストコーストのレベルの高さが伺い知れます。

特にすごいのは3:26からドラムが入るところからです。そのドラム自体がまず最高ですが、3:28にベースが一瞬鳴るのを合図に、ピアノの縦横無尽な演奏が始まります。

このピアノは純粋なロック畑の人ではないかもしれません。キース・ジャレットのような、ほんのりとした土くさいゴスペルの香りもします。

最後の方などはボーカルを立てる演奏というより、ボーカルと共にどこまでも昇りつめていきます。ボーカルとピアノが互いに互いの持ち味を消さず、すばらしい相乗効果を生み出しています。

このアルバムはピアノだけでなくどことなくフォーキーな一方でソウルフルなところがあります。当時はキャロル・キングのアルバムなどそういう味わい深い傑作がいくつか作られています。

その中でもこのアルバムは、特にナイーヴな魅力があります。

むしろそのナイーヴさだけを武器にしたような捨て身の思いが一杯詰まっています。まさにエバーグリーンと言いたい曲です。

★無人島の1枚を探すブログの楽屋裏から★


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