無人島の1枚を探すブログ Passion Pit 「I've Got Your Number」「Live to Tell the Tale」 (アルバム:Chunk of Change)

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Passion Pit 「I've Got Your Number」「Live to Tell the Tale」 (アルバム:Chunk of Change)



今回はパッション・ピット「アイヴ・ゴット・ユア・ナンバー」「リヴ・トゥ・テル・ザ・テイル」(Album『チャンク・オブ・チェンジ』)をご紹介します。

今の自分を変えたいと誰よりも強く願う男が歌うキラキラしたエレクトロポップソング


本日のおすすめ!(Today's Selection)
■アーティスト名:Passion Pit
■アーティスト名カナ:パッション・ピット
■曲名:I've Got Your Number、Live to Tell the Tale
■曲名邦題:アイヴ・ゴット・ユア・ナンバー、リヴ・トゥ・テル・ザ・テイル
■アルバム名:Chunk of Change
■アルバム名邦題:チャンク・オブ・チェンジ
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■音楽ジャンル:エレクトロポップ
■期待効果:元気が出ます

曲を聞いてみたい!(Click to Listen)
Passion Pit「I've Got Your Number」
Passion Pit「Live to Tell the Tale」
※Today's Desert Island Disc

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パッション・ピット「アイヴ・ゴット・ユア・ナンバー」「リヴ・トゥ・テル・ザ・テイル」Album『チャンク・オブ・チェンジ』ディスクレビュー


このアルバムができた経緯について


こんにちは。おとましぐらです。(プロフィールはこちら

今回はエレクトロポップを取り上げます。

以前ヴァン・シー(Van She)をご紹介しましたが、作風に共通点があるかもしれません。もしこの曲を気に入ったら、ヴァン・シーも聞いてみていただければと思います。

Van She 「Kelly」 (アルバム:Van She)

この人たちはアメリカマサチューセッツ州ケンブリッジのバンドで、マイケル・アンジェラコスを中心としたバンドです。

この時バンドのメンバーは5人いました。

一応はギター、ベース、ドラム、シンセサイザーなどのような、普通のロックバンドみたいなフォーマットになっていました。

ただ私が知らないだけで大きな貢献をしていたら申し訳ないのですが、私には他のメンバーの貢献度合いが、いまひとつ見えてきません。

パッション・ピットは後に彼以外のメンバーが全員脱退して、今ではマイケル・アンジェラコスの個人のプロジェクトになっています。

このミニアルバムでは、マイケル・アンジェラコスがすべての曲を書いています。

後に彼一人になってからも何事もなかったかのように以前と同じ音づくりをしていることから、この頃もマイケルの一人プロジェクトに近かったのではないかと想像しています。

このアルバムができたきっかけはとても有名です。

当時マイケルが付き合っていたガールフレンドのバレンタインデーのプレゼントとして作った4曲が原型です。

その後彼女とは別れたそうですが、「Sleepyhead」と「Better Things」を追加して、6曲入りミニアルバムとして発表したのがこの作品です。

マイケルは当時通っていたエマーソン大学で自分の音源を配りました。すぐに彼の音楽は大人気になったそうです。こんな音楽が配られていたら、それは驚くでしょうね。

最初はマイケルがラップトップでつくった音楽だったようですが、その後バンドとしての体裁を整えます。

ラップトップでつくった音楽とは、要するに生楽器ではなくパソコン+αでつくった音楽ということです。

私はなぜバンドみたいにしたのだろうと思います。出来上がった音からは、バンドメンバーを必要としている感じがしないからです。

今回はその疑問から始めたいと思います。



歌詞について


まず「I've Got Your Number」について、ポイントとなるところを抜き出して翻訳してみたいと思います。

私はいつも必要なものすべてを怖がっていました。
私がこれまで会った人の誰もが、程度の差こそあれ虐待されています
何かが間違えているとあなたが理解した時には そう感じるものです

もし覚えておくべきことがたった一つだけあるとしたら
それはあなたの名前と電話番号を書き留めておくということ
それを手に入れたなら、私たちはこの混乱の中から抜け出すことができる

私は強くなったかのように見せかけていますが、私はかなりの俳優です
私は追い付いていて、このパターンから逃れることができません
私が希望を失い始めた時、そこにあなたがいて、あなたはそこで咲いていた

Passion Pit I've Got Your Number Lyrics | Genius Lyrics


愛する人に対する強い思いが、この曲に込められていることが分かります。少し病的なところが感じられるかもしれません。

もう1曲の「Live to Tell the Tale」の歌詞も、翻訳しておきたいと思います。

ごめん 僕はとても難しい男なんだ
神様に誓うよ 僕はもっと良い彼氏になると

Passion Pit Live to Tell the Tale Lyrics | Genius Lyrics


この2曲はどちらも、当時のガールフレンドのバレンタインのプレゼントした時の曲です。

マイケルはこれほどまでに大切な彼女を失ってしまったのですね。では次にその後について流れをおさえておきたいと思います。



デビューまでの流れ


マイケル・アンジェラコスは、1987年生まれのギリシア系アメリカ人です。

彼は17歳の時から双極性障害に苦しんでいることを告白しています。精神病院に入院したり、自殺未遂などもしているようです。

バレンタインデーのプレゼントとしてこのアルバムの原型を贈ったのも、病のせいで彼女を傷つけてしまったから、その謝罪のためだったそうです。

この頃の流れを時系列で整理しておきましょう。おおよそこんな感じだと思います。

2004年頃 双極性障害を患う
2007年 このアルバムの原型を彼女にプレゼント 
2007年 彼女にふられる
2007年 バンドのメンバーを集める
2008年 「Chunk of Change」リリース

frenchkissレーベルからリリースされたこのミニアルバム以降、彼は一躍注目株となり世界中で認められ、今や多くの人が注目する存在となっています。

このアルバムや曲の印象としては、これ以上ないぐらいキラキラして、まぶしいぐらい輝かしい光に満ちています。

中田ヤスタカさんの音を思い浮かべる人もいるかもしれません。実際、中田ヤスタカさんはこの後に「!マナー(Manners)」で、リミックス曲を提供しています。

パッション・ピットの音楽の中には、光が強ければ影も濃くなるというポップスの本質が詰まっているように思います。

上の時系列で注目したいのは、彼女にふられてから急に仲間を増やしていることです。

彼は彼女という大切な存在を失った時に、誰か他に支えとなる人を必要としていたのかなと思います。

例えばあるインタビューでもこんな言葉を言っていたりします。

そうだね。しばらくはゆっくり、バンドの絆も深めたり、振り返ったり、スタジオでじっくり作業したり...。
COOKIE SCENE


このインタビュー時は、精神状態が良かったと思います。ただどこか社交的にふるまっている風にも思えます。

というのは他のインタビューなどでは、ダークサイドに落ちたような面を見せることもあるからです。そういう時の彼は攻撃的な言葉を発しています。

私は人がお互いに支え合うことは大切だと思いますし、孤独を埋め合わせるのに仲間を求めることは、むしろ自然なことだと思っています。

しかしマイケルは幸運でした。彼には音楽があったからです。しかもとびっきりの才能の周りには、多くの人が集まってきていました。



この曲のどこがすばらしいのか


さて曲を聞いていきましょう。

まず「I've Got Your Number」はいかにもラップトップっぽいリズムから始まります。

そこにアンビニエントなロングトーンのシンセサイザーが重なります。

1:14にコーラスが気勢を上げると、急にうねるような音が加わりますが、ここも心地よいですね。

最初のピークである2:06以降では、エモーショルな高音のボーカルが、太陽に届けといわんばかりに声を張り上げています。

4:01からの愛嬌のあるアナログシンセみたいなフレーズと、ボーカルの雄たけびのような奇妙なスキャットがクレイジーで面白いです。

後半にはタンバリンか何の音かよくわからない、アナログなリズムを刻むキック音が入っています。

昔、ニューウェーブがかかっていたアンダーグラウンドなディスコのような、少し懐かしい香りを感じる人もいるかもしれません。

昔聞いたことがある感じがする人は、この曲でビンゴでしょうか。

The Cure - Close To Me [Closer Mix]

一方もう1曲の「Live to Tell the Tale」のイントロは、ニュー・オーダー(New Order)とかイレイジャー(Erasure)みたいですね。

そこにジャパン(Japan)とかエイフェックス・ツイン(Aphex Twin)を思わせるような、中国風というか東洋風のシンセサイザーが絡んできます。

この組み合わせがこの曲の魅力の大部分ですが、たいへん病みつきになります。分かっていてもひっかかるトラップみたいなものです。

ちなみにこのミニアルバムは、この2曲が他の曲より頭一つ抜けているわけではありません。他の曲もほぼ同水準です。

特にシングルカットの「Sleepyhead」は、最後まで取り上げようか迷いました。せめてリンクだけ貼っておきます。

Passion Pit - Sleepyhead

マイケル・アンジェラコス(Michael Angelakos)がこのアルバムに込めた思い


今回ご紹介した曲のサウンドは、確かに最高です。しかし突き抜けたボーカルが、そのサウンドに命を吹き込んでいます。

本来は病気のことをあまり触れることは好ましくはないと思います。ただ彼の場合は、積極的に自分の病を公開していて、前向きに病に取り組む意向を表明しています。

もし彼と同じ病に苦しんでいる人がいたら、自分を活かせる分野を見つけた方がいいかもしれません。

もしかしたら彼のように才能を発揮して、人を驚かせたり笑顔にすることができるかもしれませんからね。

このアルバムタイトルの「Chunk of Change」の「Chunk」とは「塊」とか「たくさんの量」という意味です。つまりこのミニアルバムは「変化の塊」みたいな意味です。

私は「これから俺はしっかり変わってみせるぜ」という気持ちが込められているように思いました。

引き続きこのアルバムのAmazonレビューを読んでみたい方や、ご購入をお考えの方は、下のリンクからお進みください。


チャンク・オヴ・チェインジ




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