無人島の1枚を探すブログ The Go-Go's 「We Got the Beat」 (アルバム:Beauty & the Beat)

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The Go-Go's 「We Got the Beat」 (アルバム:Beauty & the Beat)



今回はゴーゴーズ「ウィ・ガット・ザ・ビート」(Album『ビューティ・アンド・ザ・ビート 』)をご紹介します。

パンクやパブロックなどの背景を持った彼女たちの弾けた魅力が爆発した代表曲


本日のおすすめ!(Today's Selection)
■アーティスト名:The Go-Go's
■アーティスト名カナ:ゴーゴーズ
■曲名:We Got the Beat
■曲名邦題:ウィ・ガット・ザ・ビート
■アルバム名:Beauty & the Beat
■アルバム名邦題:ビューティ・アンド・ザ・ビート
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■音楽ジャンル:エイティーズ
■期待効果:とても楽しい気分になります

曲を聞いてみたい!(Click to Listen)
The Go-Go's「We Got the Beat」
※Today's Desert Island Disc

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ゴーゴーズ「ウィ・ガット・ザ・ビート」Album『ビューティ・アンド・ザ・ビート』ディスクレビュー


パンクからオールディーズ路線への転換


こんにちは。おとましぐらです。(プロフィールはこちら

今回は底抜けに楽しい曲をご紹介します。

一応エイティーズとして分類しましたが、私の中では実質的にパブ・ロックに近い位置づけの曲です。

確かに希少価値の高いガールズバンドですし、当時はアイドル的な人気もあったとは思いますが、普通に音楽単体ですばらしいと思います。

彼女たちはもともと商業主義から程遠いところからから、その音楽キャリアを始めています。

ちなみにボーカルのベリンダ・カーライル(Belinda Carlisle)は、伝説のアメリカン・ハードコアパンクのバンド、ジャームス(Germs)の元メンバーです。

ジャームスの曲のリンクを貼っておきましょう。

Germs - What We Do is Secret

ゴーゴーズは他のメンバーもパンクバンド出身者が多いです。

たとえばこの曲を書いたシャーロット・キャフィー(Charlotte Caffey)も、パンクバンドであるThe Eyesの元メンバーです。

意外とハードな音楽のバックグラウンドがあった人たちなんですね。

しかしこのバンド名となる頃は、その音楽性を一変させることになります。

ゴーゴーズ(The Go-Go's)というバンド名は、音楽のジャンルであるゴーゴー(Go-Go)とは関係ありません。

ただこの「Go Go」という言葉は、1960年代の音楽で何かとよく使われていた言葉で、シュープリームス(The Supremes)のアルバムに「The Supremes A' Go-Go」というアルバムがあったり、スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)の曲に「Love A Go Go」という曲もありました。

まあイケイケみたいな意味なんでしょう。

このバンド名はロサンゼルスのデニーズでメンバーが集まっているうちに決められたそうです。

このバンド名にした時点で、現在のオールディーズ色を感じさせる音楽性が確定したのかなと思います。

その音楽性の変化の背景には何があったのでしょうか。次に見ていきたいと思います。



パブ・ロックとネオ・スカの影響


先程私がこの人たちを実質的にパブロックと思っていると書きましたが、それに違和感を感じる方も多いかもしれません。

それには音楽そのもの以外にも理由があります。

実は「We Got the Beat」という曲は、このアルバム発売前既にパブロックの総本山ともいえるスティッフ・レコード(Stiff Records)から、シングルとして発売されています。

曲のリンクを貼っておきましょう。

Go-Go's - We Got The Beat (Stiff Single Version)

こっちのバージョンの方がいいんじゃないかという声も聞こえてきそうです。私は後のバージョンに思い入れがありますけどね。

このアルバムは1981年に発売されましたが、このアルバムのクレジット表記を確認すると、もう一つ気づくことがあります。

1曲目に収録されている「泡いっぱいの恋(Our Lips Are Sealed)」を、ネオ・スカバンドであるスペシャルズ(The Specials)のテリー・ホール(Terry Hall)と共作していることです。

しかも当時彼女たちは、これもネオ・スカムーブメントから出てきたマッドネス(Madness)と一緒にツアーしたりしています。

急に彼女たちの環境がパンクから離れて、パブ・ロックとネオ・スカのバンドに囲まれてきたように思います。

この変化の背景には、スティッフ・レコードのレーベルカラーが関係しています。

スティッフ・レコードはパブロックだけでなく、パンクやネオ・スカのバンドの曲もリリースしています。

先程名前が挙がったマッドネスも実はスティッフに所属していた時期があって、古き良きスカを体現するデスモンド・デッカー(Desmond Dekker)の曲もリリースしています。

要するに当時のスティッフ・レコードはパンク、パブ・ロック、スカが混然一体となっていたレーベルだったのですね。古き良き音楽を大切にするレーベルでした。

そもそもパンクという音楽自体も、古いロックンロールの魅力を復権させる目的があった音楽です。

おそらく血気盛んだったであろう彼女たちがオールディーズ色を強めるには、周囲のそうした影響があったのではないかと思います。



レーベルとチャートアクションについて


ゴーゴーズは1978年に結成されています。

初期にはかなり頻繁にメンバーが入れ替わっていますが、メンバーの証言からこのメンバーチェンジの背景にはパンクからの脱却という変化があったようです。

それから彼女たちは1981年、I.R.S.レコード(I.R.S. Records)というインディ・レーベルから、このデビューアルバムを発表しています。

I.R.S.レコードはR.E.M.が所属していたレーベルとして有名です。

ただ他にもティムバック3(Timbuk3)、オインゴ・ボインゴ(Oingo Boingo)、ジェネラル・パブリック(General Public)、ファイン・ヤング・カニバルズ(Fine Young Cannibals)などのバンドが在籍していました。

アメリカのカレッジ・ラジオシーンで人気のバンドを紹介していた印象の強いレーベルです。

ただ所属バンドを見ても分かるように、ひとくせもふたくせもあるような、とてもおもしろいバンドが数多く所属していました。

結果的に売れたバンドも所属していましたが、基本的に商売よりもやりたいことを優先していたレーベルだったと思います。

ただI.R.S.からこのアルバムがリリースされると、このデビューアルバムは売れに売れて、6週連続で全米1位を獲得しています。

ここまで触れてきたように、彼女たちは必ずしも商業的成功の近道を通ってきたわけではありません。むしろ裏道を通ってきた感がありますが、いつの間にか時代は彼女たちに微笑みかけました。

ちなみに女性だけのバンドとしては、初の全米ナンバーワンアルバムとなったというおまけ付きです。

この曲はシングルカットされ、3週連続2位となりました。

2位止まりとなったのは理由があります。あのジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツ(Joan Jett&the Blackhearts)の「アイ・ラヴ・ロックンロール(I Love Rock 'n Roll)」が1位に君臨していたからです。

ここまでの彼女たちは、変化を恐れず周囲のおもしろいバンドに刺激を受けながら、自分のやりたい音楽をやってきた感じがします。

それが結果的にこんなビックセールスにつながったのですね。



この曲のどこがすばらしいのか


さて曲を聞いていきましょう。

イントロはニック・ロウ(Nick Lowe)の曲だと言われても、うなづけてしまう感じです。

ボーカルのベリンダの歌が後の頃よりも、上手くはないけれど若さが弾けている勢いが感じられます。というよりもバンドの演奏全体がそんな感じです。

曲としてはいかにもオールディーズの影響を感じさせるもので、大変楽しそうに演奏しています。

動画では彼女たちのパンク時代の写真からその後の写真までが次々と映し出されて、写真から彼女たちの変化を追いかけていけるのが楽しいです。

女性ばかりのバンドということもあって、一時期はアイドル的な人気もありましたが、これらの写真を見ても、私たちは普通のかわいこちゃんじゃないのよと言いたげな空気が伝わってきます。

この曲の魅力は良くも悪くも、楽曲の良さと生きの良さに尽きます。まるで海から飛び出てきた魚のごとく、ピチピチしている感じがします。

ゴーゴーズというイケイケなバンド名と、そうした勢いが幸せな時代とシンクロして、大ヒットになったのだと思います。

それに彼女たちは良い曲を書く才能がありました。

このアルバムには他にも名曲ぞろいですので、他の曲のリンクも貼っておきましょう。

The Go-Go's - Our Lips Are Sealed
The Go-Go's - This Town

いかがでしょうか。どの曲も本当に軸がブレないピュアなオールドテイストに満ちています。

30周年アニバーサリーアルバムには、60年代に活躍した女性3人組のグループであるシャングリラス(The Shangri-las)のヒット曲「リメンバー(Remember (Walking in the Sand)」のライブバージョンが入っています。

彼女たちがデビュー時にやろうとしていたことの、答え合わせができた感じがします。

アルバムタイトルの「Beauty & the Beat」は、おそらく美女と野獣の「Beauty & the Beast」をもじったものだと思われますが、そういうおやじギャグ的なところもまた良しです。

その後ゴーゴーズは解散し、各メンバーはソロ活動を始めました。それなりに売れたメンバーはいますが、人気はそれほど長続きしませんでした。

しかし2000年に再結成してから発表した「ゴッド・ブレス・ザ・ゴーゴーズ(God Bless The Go-Go's)」は、とても良いアルバムでしたね。

そのアルバムではグリーン・デイ(Green Day)のビリー・ジョー・アームストロング((Billie Joe Armstrong)が参加していて、パンクへと原点回帰している印象のアルバムです。

この人たちは天然マグロみたいなもので、養殖用のいけすみたいなところでは、本当の良さが出ない人たちなのかもしれません。

この曲の天然の弾けた魅力をぜひご堪能ください。

引き続きこのアルバムのAmazonレビューを読んでみたい方や、ご購入をお考えの方は、下のリンクからお進みください。


Beauty & the Beat-30th Anniversary




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