無人島の1枚を探すブログ Throbbing Gristle 「Adrenalin」 (アルバム:Greatest Hits)

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Throbbing Gristle 「Adrenalin」 (アルバム:Greatest Hits)



今回はスロッビング・グリッスル「アドレナリン」(Album『グレイテスト・ヒッツ』)をご紹介します。

スロッビング・グリッスル入門に最適!彼らにしては毒が控えめのテクノポップ


本日のおすすめ!(Today's Selection)
■アーティスト名:Throbbing Gristle
■アーティスト名カナ:スロッビング・グリッスル
■曲名:Adrenalin
■曲名邦題:アドレナリン
■アルバム名:Greatest Hits
■アルバム名邦題:グレイテスト・ヒッツ
※バンド名はスロッビング・グリスルと呼ばれることもあります
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■音楽ジャンル:ノイズ/インダストリアル
■期待効果:神経が覚醒します

曲を聞いてみたい!(Click to Listen)
Throbbing Gristle「Adrenalin」
※Today's Desert Island Disc

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スロッビング・グリッスル「アドレナリン」Album『グレイテスト・ヒッツ』ディスクレビュー


このバンドを攻略しようとしていた時の思い出


こんにちは。おとましぐらです。(プロフィールはこちら

私はこのバンドを聞く時に、必ずローソンでアルバイトしていた頃のことを思い出します。

大学に入ってから、私は一気に聞く音楽の幅が広がりましたし、聞く量も増えました。

大学1年の時に初めて聞く枚数が念願の年間1000枚を超えましたが、それはアルバイトで稼げるようになったからです。

私は自分にあるルールを課していました。

どんなつまらないアルバムでも最後まで飛ばさずに聞くということと、聞いても理解できなかったアルバムは、後で必ず戻って聞きなおすということです。

当時の私はこのバンドの「ザ・セカンド・アニュアル・レポート(The Second Annual Report)」を入手していましたが、その良さが理解できないでいました。

先程のマイルールがあったので、また取り組まなければと思っていましたが、その機会もないまましばらく時間が過ぎていきました。

そんな時に現れたのがローソンのバイト仲間です。

彼も洋楽を聞くというので話をしてみると、なんと彼はノイズ系の音楽を好んで聞くんだそうです。

このバンドのことも当然のように知っていました。私は彼からいろいろと借りて聞きました。

前衛音楽のCDとか、CDの時代になって久しいというのにカセットテープでしか流通していない日本のノイズ音楽とかも貸してもらいました。

耳にやさしくない、とても鼓膜に悪そうな音楽ばかりです。

私は打ちひしがれながら聞き、結果的に物理的に鼓膜が鍛えられたある日、ふとこのアルバムを聞いてみたところ一瞬にして理解できました。

おそらくこの曲があたりが、理解の呼び水になったと思います。激辛料理ばかり食べていたら、突然甘さを感じたみたいなところがあります。

自分がネクストレベルに行けたような気がしました。私にとって、とても思い出深い曲です。


バンドとこの曲のご紹介


このバンドは1975年に結成されたイギリスのノイズ・インダストリアルのバンドです。

バンド名の由来は有名です。ウィキペディアから引用しておきましょう。

バンド名は、英語で「脈打つ軟骨」という意味で、男根の隠語である。

またキングストン・アポン・ハルでは「勃起」を、ヨークシャー地方では「港湾労働者」を意味するスラングでもあると、ジェネシス・P・オリッジは日本の音楽誌ミュージック・マガジン1980年8月号で語っている。

ウィキペディア スロッビング・グリッスル


正直なところ悪趣味ですよね。

ただそういう精神構造でしかつくることができない曲というのがあって、この曲なんかもまだマシな方ですが、まさしくそういう曲だと思います。

私はこの曲がそれほど有名な曲だと思っていませんでしたが、少し調べたところ、結構有名な曲であることが分かりました。

なんでもテクノポップの名曲なんだとか。

確かに尖っていて雑音も入りますが、テクノポップといえなくもありません。

しかしそう呼ばれるには、ある1つのきっかけがあったようです。

なぜこの曲がよく知られるようになったのか、今回はそれについて書きたいと思います。

私が攻略に苦労したこのバンドが、ポップとはどういうことだろうということですね。



坂本龍一さんのサウンドストリートの影響


きっかけは坂本龍一さんのラジオ番組だったようです。

mameshiba recordsさんのこんなサイトを見つけました。

♪ 坂本龍一のサウンドストリート第1回目を文字で再現。オン・エアされた曲も貼りつけてみました ♪

上のサイトによると1981年4月7日(火)坂本龍一のサウンドストリートというラジオ番組で、この曲が紹介されたんだそうです。しかも1回目の放送だったようです。

1981年4月といえば「BGM」と「テクノデリック(TECHNODELIC)」の間ではないですか。

まさしくYMOの全盛期で、坂本龍一さんも「B-2ユニット(B-2 Unit)」で、日本人の耳の耐性をつけようと奮闘していた時期ですね。

上記のサイトではとてもありがたいことに、そのラジオ番組で紹介された曲のyoutubeリンクがあります。

実際に聞きたい方はそのサイトで聞いていただければと思いますが、ここでは曲名だけ貼らせてもらいましょう。

JAPAN - Taking Islands in Africa
RYUICHI SAKAMOTO - Thatness and Thereness
M - Pop Muzik
FLYING LIZARDS - Move On Up
THROBBING GRISTLE - Adrenaline
THE SLITS - Instant Hit
VISAGE - Moon Over Moscow
Yellow Magic Orchestra - Music Plans

♪ 坂本龍一のサウンドストリート第1回目を文字で再現。オン・エアされた曲も貼りつけてみました ♪


どの曲も当時の音楽シーンにおける、裏街道の名曲ばかりです。

私が友人から薫陶を受けて聞ける音楽の幅が広がったように、この番組ではリスナーを鍛えるような選曲をしていたのですね。

このひねったポップの文脈では、他のノイズだらけのスロッビング・グリッスルの曲であれば別枠になりそうですが、確かにこの曲だったら浮きません。

毒とか、ポップとか、批評性とか、無邪気とか、そういういかにも食い合わせが悪そうなものを無理やり混ぜ込んでできあがった、お好み焼きみたいな曲の数々です。

私はノイズ方面の耐性を付けて、ようやくこの曲の良さにたどり着きましたが、この選曲のようにストレンジポップな方から攻略しても良かったかもしれません。

さすがは教授と呼ばれた人です。

このラジオ番組のリスナーには、確かテイ・トウワ(TOWA TEI)さんもいたと思います。



この曲のどこがすばらしいのか


さて曲を聞いていきましょう。

まずめちゃくちゃチープなハンドクラッピングから始まります。

その後はクラフトワークを思わせるようなシンセサイザーの反復フレーズが心地よいです。

ただ時々入るノイズや効果音もまたこの人たちの持ち味です。

ノイズの使い方はセンスが命ですが、この人たちのセンスは尋常ではありません。

神経に直接作用するような音は、この曲が1980年発表で、もうすぐ40年が経過することを忘れさせてくれます。

おそらくこの曲の魅力は薬の作用に似ていて、聞いていても感情は1ミリも動きませんが、神経が覚醒する感じは今でも相当なものです。

まだ薬の有効期限が切れていないようです。

時々入るきらびやかなシンセサイザーの音は、この文脈で聞くとほらこういうの聞きたいんだろうというような悪意にも受け取れますが、確かに聞かせてほしいですね。

しかしそれは長く続かず、すぐにノイズにかき消されてしまいます。ボーカルも確かに歌ってはいますが、これをボーカル言っていいものか。

このバンドは少し悪趣味ですが、そうでなければこの種の音の刺激を曲に込められません。

この後翌年1981年にバンドは解散して2つに分かれます。

■サイキックTV(Psychic TV)組
ジェネシス・P・オリッジ(Genesis P-Orridge
ピーター・クリストファーソン(Peter Christopherson)

■クリス&コージー(Chris & Cosey)組
クリス・カーター(Chris Carter)
コージー・ファニ・トゥッティ(Cosey Fanni Tutti)

どちらもバンドもなかなかすばらしいのですが、今回ご紹介し曲はどちらかというとクリス&コージー寄りの曲だと思います。

興味のある方はそちらも聞いてみていただければと思います。

引き続きこのアルバムのAmazonレビューを読んでみたい方や、ご購入をお考えの方は、下のリンクからお進みください。


Throbbing Gristle's Greatest Hits




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