「自由な生き方が歌にも反映されています!」
今回はエリス・レジーナ「ヴォウ・デイタール・イ・ホラール」(Album『エン・プレノ・ヴァラオン』)をご紹介します。
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■アーティスト名:Elis Regina
■アーティスト名カナ:エリス・レジーナ
■曲名:Vou Deitar E Rolar (Quaquaraquaqua)
■曲名邦題:ヴォウ・デイタール・イ・ホラール
■アルバム名:Em Pleno Verao
■アルバム名邦題:エン・プレノ・ヴァラオン
■動画リンク:Elis Regina「Vou Deitar E Rolar (Quaquaraquaqua)」
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エリス・レジーナ「ヴォウ・デイタール・イ・ホラール」(アルバム:エン・プレノ・ヴァラオン)ディスクレビュー
こんにちは。おとましぐらです。(プロフィールページへ)
この曲はバーデン・パウエル(Baden Powell)が作曲した曲です。
エリス・レジーナは36歳で亡くなっています。
コカイン中毒とアルコール中毒という死因です。
その割に悲劇的な感じがしないのは短い年月に多くの作品を残してくれて、質の高い作品が多いからかもしれません。
それに民衆から愛されたシンガーであり、多くのロマンスもあって、彼女がやりたいように生きてきたせいもあるかもしれません。
天敵と言われていたホナルド・ボスコリ(Ronaldo Boscoli)と和解したと思ったら結婚したり、男の子と女の子をそれぞれ授かり、多くのビックネームと共演し、多くのヒット曲を残しました。
果たして彼女はやり残したことがあるのだろうかと思えるぐらいです。
こっちの世界ではそれなりにやることをやったから、後はあっちの世界で歌うことにしたわという感じがします。
この曲もそんな太陽そのもののような彼女が自分の生命力を見せつけるかのような曲に仕上がっています。聞いてみると、やはりいつものエリス・レジーナです。
小気味良く、高らかに歌っているだけです。しかしそれだけですばらしい。
彼女はこの曲の最中に何度も笑いながら歌っています。
この短い曲の中でエリスのボーカルは、他にも何度か自由奔放な面を多く見せています。
まるで彼女の人生のようです。
とても自然な感情の発露ですが、ブラジル音楽は笑い声や気分がいい時の鼻歌、そういうものを取り入れるのがうまいというか、わざとらしく自然体を狙っている感じもしません。
その自然な感情の頂点に位置するのがこの人ではないでしょうか。
陽性で生命力がありますし、歌っていて楽しいから笑いながら歌ってしまう。
でもそれが様になる。
地球の表面に生命の噴出口があるとしたら、彼女はその特大の噴出口だったのではないかと思います。
太陽そのものみたいな女性です。
この曲はビックバンド編成の曲みたいですね。
しかしこの曲の演奏の聞きどころはエリスのボーカルと相性抜群な小気味の良いピアノです。
こんなグルーヴィーなボーカルに付いていくピアノにも注目して頂ければと思います。
最後にジャケットもすばらしいですね。ベリー・ショートがとても良く似合います。
思えば彼女のアルバムジャケットは笑っている写真ばかりですね。このジャケもなんでしょうか、このいたずら小僧のような笑顔は。
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