「ディスコ一歩手前、フィリー風味のソウルミュージック」
今回はイブリン・トーマス「Weak Spot」(Album『Love In The First Degree』)をご紹介します。
本日のおすすめ!(Today’s Selection) ╂
■アーティスト名:Evelyn Thomas
■アーティスト名カナ:イブリン・トーマス
■曲名:Weak Spot
■アルバム名:Love In The First Degree
■動画リンク:Evelyn Thomas「Weak Spot」
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イブリン・トーマス「Weak Spot」(アルバム:Love In The First Degree)ディスクレビュー
こんにちは。おとましぐらです。(プロフィールページへ)
この人は一般にハイエナジーというディスコのジャンルで有名な人ですが、この曲は1976年のデビューシングルです。
まだハイエナジーが生まれる前の頃で、女性の掛け声に瞬間的にディスコっぽさを感じさせる部分があるものの、基本的にアップテンポのソウルナンバーといえそうな曲です。
これならディスコ嫌いの人にもいけると思います。
私はディスコとかハイエナジーも嫌いではありません。
積極的にコンピレーションなどで大物以外の曲も漁っているぐらいですが、そういう人達の初期は狙い目だなと感じることがあります。
彼ら彼女らは派手なバックに負けないように歌にパンチがあって、基本的に実力派が多いです。そ
れに最初からディスコとかハイエナジーだった人もあまりいなくて、この人も最初はフィリーっぽいストリングスが舞う中で歌っていました。
この曲もストリングスが活躍しています。リズムは少しモータウンっぽい気がします。
ハイエナジーの頃の声を張り上げている頃を想像すると身構えてしまいますが、ここでの彼女はもう少し柔らからい歌い方をしています。
やはりとても歌がうまいです。
この曲はビブラフォンがリズムに重ねられていて、とてもオシャレです。モータウンを思い出すのはこういうところかもしれません。
モータウンの曲でそういう曲結構ありますからね。
全然違うにもかかわらず油断するとダイアナ・ロス(Diana Ross)と重ね合わせてしまうような補正がかかりそうです。
少しワウワウしているギターも入っていますがそれほど必要ない気もします。
この曲の聞きどころは例えば34秒ぐらいから早口で駆け上がるイブリン・トーマスのボーカルです。
この人はあまり声を張り上げすぎない方がいいかもしれません。
この人も抑え気味に歌ってもゴスペルで鍛えた実力が自然に出てきますからね。
上に貼ったリンク先の動画を見ると、おしゃれをして大勢の前で気持ち良さそうに歌っています。
デビュー時から華やかな世界が似合う人だったと思います。
大きなヒット曲があるとそれ以外の埋もれがちになりますが、この曲は埋もれるにはもったいない曲だと思います。
「ハーイエナジ」と声を張り上げていた頃しか知らない方はぜひチェックしてみてください。
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