「ハートで歌うボーカルとすばらしいアコースティックギター」
今回はエクストリーム「モア・ザン・ワーズ」(Album『ポルノグラフィティ』)をご紹介します。
╂ 本日のおすすめ!(Today’s Selection) ╂
■アーティスト名:Extreme
■アーティスト名カナ:エクストリーム
■曲名:More Than Words
■曲名邦題:モア・ザン・ワーズ
■アルバム名:Extreme II: Pornograffitti
■アルバム名邦題:ポルノグラフィティ
■動画リンク:Extreme「More Than Words」
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エクストリーム「モア・ザン・ワーズ」(アルバム:ポルノグラフィティ)ディスクレビュー
こんにちは。おとましぐらです。(プロフィールページへ)
聞いたら知っている人も多いと思います。
全米チャートで1位にもなりましたし、発売当時から名曲の誉れが高かった曲です。
派手なナンバーが目白押しで、しかもそれらの曲の質も高いアルバムです。
それなのにこの曲を代表曲として取り上げるのはどうだろうという気もしないではないですが、どれか1曲といったらやはりこの曲です。
シンプルなまかない飯がお店の看板メニューになったみたいな感じですかね。
このアルバムはAmazonで34個レビューがあるのに平均で4つ星です。いやいやこれは5つ星がふさわしいですよね。
ファンクが入ったハードロックって、昔からあまり日本受けはしないのかもしれません。
日本では実力の割りには過小評価されているバンドだと思います。
この曲から入って他の曲も無理やり聞いていると、次第に良さが分かってくると思います。
実は私もそうでした。
上のリンクされた動画を見ると、この曲はボーカルのゲイリー・シェローン(Gary Cherone)とギターのヌーノ・ベッテンコート(Nuno Bettencourt)だけで演奏されているようですね。
私は時々入るザッザッと入るアクセントの音が、ドラムでブラシを使っているのかそれともギターか、どちらの音だろうと思っていましたが、動画を見る限り後者のようです。
この動画は実に良いですね。2人が曲の世界に没入している様子が、とてもよく撮影されています。
ゲイリー・シェローンは情感豊かに歌っています。
ハードなファンクナンバーとは歌い方が違いすぎて、初めて聞いた時は違う人がボーカルをとっているのかと思いました。
この人のボーカルスタイルはエクストリームのサウンドにはふさわしいけれど、歌だけでねじふせることができるタイプではないと思っていました。
メタルやハードロックのボーカルはテクニカルな意味で圧倒的な人が多いですからね。
この人はハートで歌うタイプなんでしょう。それがこの曲では吉と出ています。
この曲でのゲイリー・シェローンはほとんど神といってもいい出来です。
そしてやはりヌーノのアコースティック・ギターですね。
エレクトリック・ギターに比べて、アコースティック・ギターはきちんと鳴らすことが難しいので、実力が出やすいです。
動画の運指をちょっと見ただけで、ああ本当にうまいんだなと思いました。
このアルバムでは「ヒーマン・ウーマン・ヘイター(He-man Woman Hater)」での才気走ったヌーノも最高だけど、地味に技を利かせているここでのプレイも最高です。
歌詞は言葉に頼らずに態度で自分の気持ちを相手に伝えようというような内容です。
思いを伝えるには言葉だけでは充分ではないよという歌詞です。
この曲の弱点があるとしたアルバムジャケットだけでしょう。
この人たちは他のジャケットも含めて、ジャケットで損をしていますね。
私はこのジャケットを見ると、昔住んでいた治安があまり良くない場所のことを思い出しますので、私にとっては少し懐かしいですけども。
引き続きこのアルバムのAmazonレビューを読んでみたい方や、ご購入をお考えの方は、下のリンクからお進みください。