「トニー・マコウレイの最高傑作の1つ!至高の大名曲」
今回はファウンデーションズ「イン・ザ・バッド・バッド・オールド・デイズ」(Album『ディギィング・ザ・ファウンデーションズ』)をご紹介します。
╂ 本日のおすすめ!(Today’s Selection) ╂
■アーティスト名:The Foundations
■アーティスト名カナ:ファウンデーションズ
■曲名:In the Bad, Bad Old Days (Before You Loved Me)
■曲名邦題:イン・ザ・バッド・バッド・オールド・デイズ
■アルバム名:Digging the Foundations
■アルバム名邦題:ディギィング・ザ・ファウンデーションズ
■動画リンク:The Foundations「In the Bad, Bad Old Days (Before You Loved Me)」
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ファウンデーションズ「イン・ザ・バッド・バッド・オールド・デイズ」(アルバム:ディギィング・ザ・ファウンデーションズ)ディスクレビュー
こんにちは。おとましぐらです。(プロフィールページへ)
このバンドはよくソフトロックのコーナーにありますが、聞いての通り全然ソフトではありません。
逆に熱気が感じられるぐらいです。
人によってはソウルに分類するかもしれませんね。
なぜソフトじゃないのにソフトロックに分類されているかというと、理由があります。
トニー・マコウレイ(Tony Macaulay)というソフトロックの文脈で再評価された人が曲やアレンジを提供しているからです。
私もトニー・マコウレイのクレジットがあるものは片っ端から買っています。
しかしこの曲に関する限り、最大の貢献はマコウレイではないと思っています。
もちろんすばらしい曲を書いているし、冒頭のアレンジもさすがという他ありません。
ただこの曲ではグループの方をより称えたいと思います。
イギリス、ジャマイカ、バルバドス、スリランカ出身など様々なバックグラウンドを持った人が集まってできたグループです。
この曲は1969年に発表されています。
イントロから高揚感のあるストリングスがはじまり、ボーカルもハッ!ハッ!って気合を入れています。
ボリュームがあるストリングスからいきなりのサビのコーラスでクライマックスを迎えるというマコウレイの常套手段です。
ただこのグループは他のマコウレイが手がけた行儀の良いグループとは違う熱さがあります。
ほとばしるというのか、マコウレイ・メソッドの枠組みを少しはみ出てしまうところがあります。
マコウレイの曲自体は必ずしも黒っぽさを感じませんが、この曲には少し黒いニューアンスがあって、いい具合にマコウレイの曲ともはまっています。
素材が濃厚な味付けに負けていません。
素材と味付けが互いに足りない点を補っている料理みたいです。
マコウレイは後年ソウル系ミュージシャンを多く手がけるようになりましたが、この成功体験が忘れられなかったのかもしれません。
ジャケットは服なんかを見ても何をしようとしているのかよく分からない感じですね。
おそらくバンド名も「The Foundations」だし、とりあえすアルバム名とジャケットは穴を掘っているイメージでいきましょう予算もないし、そういう感じで相当安易に決められた気がします。演技している風のメンバーも楽しそうに見えませんか。
歌詞は曲名から想像できる通りです。
ある男性が孤独でひどい日々を送っていたところ、ある女性から愛されることによって僕は救われたんだという感じの曲です。
海外の曲って、こういう曲多いですね。あなたは私の人生を変えたみたいな。
動画を見るとボーカルはかわいいというか、かなりのイケメンですね。
ボーカルやコーラスの発音がとても綺麗なので、ヒアリングが苦手な私でもほぼ聞き取れそうです。
試しにサビの歌詞を覚えて合わせて歌ってみたところ、なかなか盛り上がってしまいました。
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