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Led Zeppelin「Good Times Bad Times」「Communication Breakdown」(アルバム:Led Zeppelin |)

「この曲のどこが特異か、注目して聞き比べてみてください!」

今回はレッド・ツェッペリン「グッド・タイムズ・バッド・タイムズ」「コミュニケイション・ブレイクダウン」(Album『レッド・ツェッペリン I』)をご紹介します。

本日のおすすめ!(Today’s Selection)
■アーティスト名:Led Zeppelin
■アーティスト名カナ:レッド・ツェッペリン
■曲名:Good Times Bad Times、Communication Breakdown
■曲名邦題:グッド・タイムズ・バッド・タイムズ、コミュニケイション・ブレイクダウン
■アルバム名:曲名と同じLed Zeppelin |
■アルバム名邦題:レッド・ツェッペリン I
■動画リンク:「Good Times Bad Times」「Communication Breakdown」

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レッド・ツェッペリン「グッド・タイムズ・バッド・タイムズ」「コミュニケイション・ブレイクダウン」(アルバム:レッド・ツェッペリン I)ディスクレビュー

こんにちは。おとましぐらです。(プロフィールページへ

大名盤を久しぶりに聞いてみました。

レッド・ツェッペリンぐらいになると、全部大名盤なんですが1枚目から聞いてみることにしました。

アルバム全体では何年振りか思い出せないぐらいのご無沙汰でしたが、やはりすばらしいアルバムだと再確認しました。

私は昔、ブルースの曲が今一つピンときませんでしたが、今回聞きなおしても演奏はいいと思うものの、正直曲自体がなあと思ってしまいます。

私はブルースは結構好きなものがあるのに、ブルースロックにはなかなかはまることができません。

ブルースロック・コンプレックスみたいなものがあります。

だから今回はこの2曲を選びました。しかしこのアルバムを聞きこんでいる皆さんの多くも、この2曲を選ぶんではないでしょうか。

ちなみにこの2曲はシングルカットされていて、「グッド・タイムズ・バッド・タイムズ」がA面、「コミュニケイション・ブレイクダウン」がB面らしいです。

なぜ両A面扱いにならなかったのか不思議です。

曲を選ぶにあたり「ブラック・マウンテン・サイド(Black Mountain Side)」も捨てがたいように思いました。

ただそのアコースティックナンバーは次に「コミュニケイション・ブレイクダウン」が控えているからこその曲です。

異端フォークの「ブラック・マウンテン・サイド」が終わってから「コミュニケイション・ブレイクダウン」が始まる瞬間が、このアルバムで最も鳥肌の立つ瞬間です。

今回ご紹介するこの2曲を初めて聞いた中学生の時からすごいと思ったし、今に至るまで全く変わりません。

ど真ん中に剛速球を投げ込んできたような曲です。

この曲のどこがすばらしいのか

さて曲を聞いていきましょう。

まずは「グッド・タイムズ・バッド・タイムズ」のイントロです。

どうでしょうか、この堂々たる王道ロックを感じさせるイントロは。ちなみにこういう系統のイントロはロックの曲でよくあります。

このイントロはどこかで聞いたことがあると思った人は、この曲でビンゴでしょうか。

Jon Spencer Blues Explosion「Bellbottoms」

私はイントロでカウベルみたいなものを叩いているところで、いつも耳をそばだててしまいます。

誰も皆、この曲でのボンゾ(Bonzo)ことジョン・ボーナム(John Bonham)のドラムを誉めますが、こんな演奏をされたら耳に留まらないはずがありません。

ただボンゾについてはいずれきちんと単独で取り上げたいので、ここでは1音1音存在感のあるドラムに注目してみてくださいとだけ言っておきたいと思います。

ジミー・ペイジ(Jimmy Page)のリフもかっこいいですね。

さすがは希代のリフメイカーです。ギターソロはリフに比べたら、残念ながら少し落ちると思います。

まあジミー・ペイジはボンゾのドラムと息を合わせてリフを弾いていればいいと思います。

だってこの曲の主軸であり肝はそこで、それだけでこの曲を至高の曲にできるのですからね。

ちなみにこの曲はゴッドスマック(Godsmack)もカバーしています。

Godsmack「Good Times Bad Times」

かなり忠実なカバーで好感が持てます。

ゴッドスマックのドラムは決して悪くありませんが、聞き比べて比較することで、ボンゾのドラミングの異常性が分かります。

ただこのカバーは原曲の良さがきちんと表現されている良カバー曲だと思います。

原曲の録音が古いせいで聞きにくいと二の足を踏む人は、こちらのカバーをお聞きくださいませ。

次の「Communication Breakdown」は、もっとジミー・ペイジとロバートプラント(Robert Plant)の活躍の度合いが大きなファスト&ラウドナンバーです。

イントロの神経に直接作用するようなギターは、エアロスミス(Aerosmith)の「ウォーク・ディス・ウェイ(Walk This Way)」と並ぶ、人の脳へと繋がるもっとも短い導火線です。

この曲はこの時代にしては大変メタリックな曲で、そのボーカルの質感もこの曲の名曲度を高めています。

ロバート・プラントの金切声と相性が良い曲といえるかもしれません。

ロバート・プラントのボーカルはとてもラフでまるでライブ録音のようです。

このアルバムは9日間(36時間)でレコーディングされ、その為スタジオライブみたいになったそうです。

しかしこの曲に関しては、それが明らかに良い方向に作用しています。

ラフでメタリックなボーカルがなければ、この曲にここまで勢いが出なかったと思います。

この曲はジミーペイジのギターとボンゾのドラムもすごいです。

ジョン・ポール・ジョーンズ(John Paul Jones)も影のMVP的仕事をしています。

しかしロバート・プラントのボーカルの圧倒的な熱量が、この曲をレッド・ツェッペリンの代名詞的な曲にまで引き上げ、ツェッペリン人気が立ち上がる際に大きく貢献しました。

この人はこのアルバムの少し前まで無名な存在でした。

大学で歌っているロバート・プラントをジミー・ペイジが見て、驚いてバンドに誘ったという逸話が残っています。

このバンドはクイーン(Queen)の「ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)」みたいに、映画にしたら面白そうです。

バンドの格も劣らないし、おもしろい逸話がたくさんあります。

しかしロバート・プラントの活躍が、この曲をカバーしにくい特異な曲にしてしまいました。

こちらの曲で最も知られているカバーは以下の曲かもしれません。

もちろんボーカルスタイルが違うので比較するのはフェアではありませんが、あのブルース・ディッキンソン(Bruce Dickinson)をもってしても埋め切れない何かが残ります。

Iron Maiden「Communication Breakdown」

ただこれはこれでいい曲なので、先ほどと同じく原曲の録音の悪さが気になる人はこちらでも十分堪能できると思います。

比較すると浮かび上がる特異性

今回は録音の古さが気にならないよう、なるべく録音や出来の良いカバー曲を取り上げて原曲の良さを堪能できるようにしました。

また同時にカバー曲と比較することによって、その特異性に気づきやすくするようにしました。

レッド・ツェッペリンという個が際立ったバンドの特異性を浮かび上がらせるのには、聞き比べが手っ取り早いと思いました。

「グッド・タイムズ・バッド・タイムズ」ではボンゾのドラム、「コミュニケイション・ブレイクダウン」ではロバート・プラントのボーカルが最も再現が不可能なパートだと思います。

確かにレッド・ツェッペリンは確かに偉大なバンドだと言われています。

しかし神棚に上げたままにしておかず、時々はこうして神棚から降ろしてその異常性を堪能するといいかもしれません。

ロックを聞きすぎて今更感のある人にとっても、新鮮な音楽体験になると思います。

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