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Mutemath「Electrify」(アルバム:Armistice)

「このドラムは聞いておいた方がいいと思います!」

今回はミュートマス「エレクトリファイ」(Album『アーミスティス』)をご紹介します。

本日のおすすめ!(Today’s Selection)
■アーティスト名:Mutemath
■アーティスト名カナ:ミュートマス
■曲名:Electrify
■曲名邦題:エレクトリファイ
■アルバム名:Armistice
■アルバム名邦題:アーミスティス
■動画リンク:Mutemath「Electrify」

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ミュートマス「エレクトリファイ」(アルバム:アーミスティス)ディスクレビュー

こんにちは。おとましぐらです。(プロフィールページへ

このバンドはここ最近の中でも、お気に入りのバンドの1つです。

今回ご紹介するのはメジャーデビュー後2枚目のアルバムで、2009年に発表されています。

このバンドはルイジアナ出身のバンドで、2006年に「MUTEMATH(Mutemath)」というアルバムでデビューしています。

ただその前には自分たちのレーベルから出したEPがインターネットで大きな話題になっていたそうです。

私はあまりいいことだと思いませんが、時々音楽が減点法で評価される場合があります。

しかしこのバンドは減点法に滅法強いバンドです。

演奏、アレンジ、楽曲、ルックス、ビジュアルのセンス、どこをとっても完璧です。

私なんかはそこまで完成度が高くなくてもいいとあきれてしまうぐらいです。

平均点が高いにも関わらず器用貧乏に終わらないで、曲ごとにしっかり尖った特徴を打ち出してきます。

他のバンドではいいバンドだけどあと一歩詰めてくれればいいのにと思うこともありますが、このバンドは優秀なビジネスマンのごとく、しっかり詰めるところを詰めてきます。

完璧主義なんでしょう。

また圧倒的な演奏力と決定的な曲を書ける才能もあり、加点法でも評価されるバンドです。

インターネットでは良いところも悪いところも拡大して拡散する傾向にありますが。

減点法と加点法どちらから見ても最強のこのバンドが、最初にインターネットで高く評価されたのは分かる気がします。

アルバムによって傾向は異なりますが、どのアルバムも相当レベルが高いです。

この曲のどこがすばらしいのか

さて曲を聞いていきましょう。

この曲の聞きどころはドラムです。私は最初打ち込みではないかと思ったのですが、どうも人間が叩いているようですね。

今聞いても意識の上では人力ドラムだと思っていても、脳では打ち込みの音として反応してしまいます。

では無機質でつまらないかといったらそんなことはありません。

このタイトすぎるドラムだけに注目して聞いていると、演奏が変化した時にやはり生ドラムだと気づく瞬間があります。

その瞬間が特にスリリングで鳥肌が立ちます。

例えば3:11からのドラムはまるでドラムンベースみたいです。

3:23ぐらいから人間が叩いているのではないかと思えるドラムに変化して、その時ドラムの背後でタメのあるベースラインが入るところが、特に鳥肌ポイントです。

その時入るコーラスもすばらしいですね。

その後また打ち込みっぽい感じのドラム演奏になって、そこでキラキラした夢見心地なシンセが入るところも気が利いています。

しっかりクールダウンを入れてから着地とは、本当によくできています。

このバンドを紹介される時、レディオヘッド(Radiohead)などと一緒にU2やポリス(The Police)が引き合いに出されることがあるそうです。

ポリスが引き合いに出されるのは、ドラムのダレン・キング(Darren King)の演奏が、手数が多くて攻め手の鋭いドラムを叩くポリスのドラム、スチュワート・コープランド(Stewart Copeland)っぽいところがあるからだと思います。

テクニックだけでなくセンスも抜群で、この曲においてリード・ドラムとでも呼びたくなるような演奏をしています。

私はいつもこのダレン・キングのドラムの演奏に翻弄されて、この曲を聞き終わってしまいます。しかし他のパートもなかなかです。

このバンドはU2を引き合いに出されると先ほど書きましたが、それはギターのせいでしょうね。

特にギターのエフェクトがそれっぽいです。他の曲でもギターのエフェクトがU2のエッジみたいだなと思うことがあります。

ただこのバンドのギターはU2のエッジ(The Edge)よりももう少しエフェクトを自在に操っている感じがします。

まねているというよりも同じ傾向の音響が好きなんでしょう。

他の曲なども考え合わせると、このバンドではその場面で必要な音がほしいだけで、ギターとかシンセサイザーとか特に区別していない様子がうかがえます。

ボーカルは熱いですが、エッジみたいなギターのせいか冷静に聞くと似ていないにもかかわらず、ボノみたいに聞こえます。

「Lose Control」と吐き出すように歌うところが特にかっこいいです。

やはり熱いボーカルとクールな音色のギターは相性がいいのですね。

ダレン・キングについて

このバンドの魅力はドラムだけではありませんが、2017年にドラムのダレン・キングが脱退してしまったのが残念です。

おそらく良い曲を書けるので、バンド自体は一定のレベルをキープできるとは思いますが、同じレベルのドラムを見つけるのは相当難しいと思います。

そもそも少なくともテクニックにおいて、多くのレジェンドと呼ばれるドラマーを上回っているのではないでしょうか。

これからもダレン・キングの動向を追いかけざるを得ません。

好きなドラマーがジャズドラマーのジーン・クルーパ(Gene Krupa)で、好きなドラム演奏がジェームス・ブラウンのバンドのドラムらしいです。

もしかしたらこれからはロックではない方面で活躍するかもしれません。

今回はドラムについてばかり書いてしまいましたが、こんな演奏をされたらこちらも熱く語らざるを得ません。

ぜひドラムに注目してお聞きいただければと思います。

引き続きこのアルバムのAmazonレビューを読んでみたい方や、ご購入をお考えの方は、下のリンクからお進みください。


Armistice

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