「胸に迫る繊細なメロデイ!歌詞もたいへん味わい深い大名曲です!」
今回はナダ・サーフ「オールウェイズ・ラブ」(Album『ザ・ウェイト・イズ・ア・ギフト』)をご紹介します。
╂ 本日のおすすめ!(Today’s Selection) ╂
■アーティスト名:Nada Surf
■アーティスト名カナ:ナダ・サーフ
■曲名:Always Love
■曲名邦題:オールウェイズ・ラブ
■アルバム名:The Weight is a Gift
■アルバム名邦題:ザ・ウェイト・イズ・ア・ギフト
■動画リンク:Nada Surf「Always Love」
╂ 名曲レビューでは四つ星半以上のとびっきりの名曲だけをおすすめしています!╂
ナダ・サーフ「オールウェイズ・ラブ」(アルバム:ザ・ウェイト・イズ・ア・ギフト)ディスクレビュー
こんにちは。おとましぐらです。(プロフィールページへ)
私はこのバンドを再発見するのが遅れてしまいました。
私はデビュー作の「ハイ/ロウ(High/Low)」を買いましたが、あまり良いとは思いませんでした。
そのアルバムはウィーザー(Weezer)のファーアルバムと同じく、リック・オケイセック(Ric Ocasek)のプロデュースでした。
私もウィーザードリームを追いかけて買ったんですけどね。
しかしある日友人からその後に大化けしたのだと言われ、CDをもらって聞いたところ、いやはや本当に驚きました。
こんなに繊細な曲を書けるバンドだと思いませんでした。
インディーズのロックが好きな人の琴線に触れる曲の数々には、まいりましたというしかありません。
デビューからここまで来るまでの間、彼らには紆余曲折があったようです。
デビュー作で契約したエレクトラ(Elektra)とはその後方向性の違いが表面化して、彼らは自分達のインディレーベルであるMarDev Recordsを立ち上げました。
そこを根城にして自分達が貫き通したかった現在の繊細な路線でファンを増やしてきたそうです。
彼らのナイーヴな音楽を聞き、これらの経緯を思う時、私も反省しなければいけないと思いました。
おそらく大手のエレクトラは目先の結果を重視して、Weezerに続けといわんばかりに売り出そうとしたのでしょう。
そこにはマーケティングの観点から、音楽を型にはめようとする短絡的な判断があったように思います。
そういう私もデビュー作に飛びついて勝手に失望し、それっきりになったわけです。
ちょっと聞いて良い悪いと言っているだけでは、こうして良い音楽を見逃すこともあります。
おそらくそれは安易にウィーザー二世にしようとしたレコード会社の考え方とそう変わらないでしょう。
この曲のどこがすばらしいのか
それでは曲を聞いていきましょう。
ます少し湿り気を帯びたギターから始まって少しすると、ボーカルが始まります。
もうこの時点で名曲の予感がしています。
このボーカルのニューアンスが胸に迫ってきます。声が少し高くなるだけで、簡単に心が揺さぶられてしまいます。
39秒のところからギターが激しくなりますが、デビュー作ではあんなに響かなかったのに、今ではいとも簡単に心をわしづかみにされてしまいます。
確かに彼らはウィーザーとは違う山を登ったことが分かりました。
しかも違う彼らなりの方法で同じ高みに達したようです。
やはり曲の良さも格別ですが、歌詞もすばらしいです。
私が持っているのは輸入盤なので、特に響いたところだけ自分で翻訳してみたいと思います。
「いつも愛すること。憎しみは毎回あなたととらえるけれど。いつも愛すること。フィニッシュラインまで待たないで」
「いつも愛すること。あなたが戦いたい時でも」
「私は何かに引きとめられてきた。あなたは階段にいる私に静かに言った。こんにちは、あなたは良い人。こんにちは、あなたは良い人」
原文の「finish line」とは何のことか分かりませんでしたが、死ぬ間際に気づいても遅いから、今ここで気づいてほしいということかもしれません。
まっすぐな気持ちが伝わってくる気がしないでしょうか。
とにかく人の心を震わせ、心温める1曲です。
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