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Paul McCartney
「Maybe I’m Amazed」(アルバム:McCartney)

「ポールが一番辛い時に心の叫びを昇華した傑作」

今回はポール・マッカートニー「恋することのもどかしさ」(Album『ポール・マッカートニー』)をご紹介します。

本日のおすすめ!(Today’s Selection)
■アーティスト名:Paul McCartney
■アーティスト名カナ:ポール・マッカートニー
■曲名:Maybe I’m Amazed
■曲名邦題:恋することのもどかしさ
■アルバム名:McCartney
■アルバム名邦題:アーティスト名カナと同じ
■動画リンク:Paul McCartney「Maybe I’m Amazed」

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ポール・マッカートニー「恋することのもどかしさ」(アルバム:ポール・マッカートニー)ディスクレビュー

こんにちは。おとましぐらです。(プロフィールページへ

ポール・マッカートニーはビートルズ(The Beatles)の元メンバーですとご紹介すると、今更すぎてとても気恥ずかしい気がしてしまいます。

しかしこのアルバムを語る時はビートルズのことから触れた方がいいように思います。

この曲は1970年2月22日、あの有名なアビーロードスタジオで録音されています。

一方ビートルズはアルバム「レッド・イット・ビー(Let It Be」のレコーディングであるいわゆる「ゲット・バック・セッション(Get Back Session)」は1970年1月8日で続けられなくなり、その録音もジョン・レノン(John Lennon)抜きで行われたものでした。

ジョン・レノンが来なくなったのです。

つまり正式にビートルズ解散とはなっていなかったもののバンドの亀裂が決定的になった、まさしく直後にこの曲はレコーディングされたのですね。

ポール・マッカートニーはアルバム「レッド・イット・ビー」で、タイトル曲や「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード(The Long & Winding Road)」「トゥ・オブ・アス(Two of Us)」など後世に残る決定的な曲を提供しています。

一方直後に発表されたこのソロアルバムの評判は散々なものでした。

確かにいくつかの曲はそれなりの形になっているものの全体に散漫で、何より曲に生気がありません。

当時は相当叩かれたようです。

そのアルバムに入っている唯一の輝きがこの曲です。

先ほど述べたようにこのアルバムの録音と「レッド・イット・ビー」は隣り合っていて、ほぼ同時期といっていいぐらいです。

曲を書いた時期がかぶっていても不思議はありません。

ポールは「レッド・イット・ビー」などの名曲を自分のソロ用にとっておくこともできたかもしれません。

空中分解しそうなビートルズに珠玉の名曲を、置き土産として残してくれたのだろうかとか、アルバムの不出来はやはりメンタルが相当荒れていたのではないかなどと、ついつい色々と考えてしまいます。

この曲は当時ポールの配偶者であるリンダに対して感謝の気持ちを歌った曲です。

プライベートな内容の曲ですので、ソロに入れたのかもしれません。

ビートルズが解散危機にあることは全世界的な問題でしたから、その渦中にあるメンバーにとってはおそらく相当なストレスとプレッシャーの下に置かれた時期だったでしょう。

ジョンも解散後に精神治療を受けています。

ポールはこの曲で自分は普通の男で、いつも君がそばにいてくれることに驚いている。

君が去ってしまうのが怖いよとリンダのことを歌っています。

曲の背景を知るのはその曲を鑑賞する上で、ひょっとしたら不純物かもしれませんが、私はこの曲を聞くたびに大変だったのだなと思います。

サビの部分なんかも心の叫びみたいな歌い方をしていますしね。

その後ポールは田舎に引きこもって、そこでビートルズの影を振り払う大傑作「ラム(Ram)」を録音して完全復活しますが、それは別の話です。

いずれ取り上げたいと思います。

ポール・マッカートニーについては、まずこの曲からご紹介することが良いように思いました。

引き続きこのアルバムのAmazonレビューを読んでみたい方や、ご購入をお考えの方は、下のリンクからお進みください。


ポール・マッカートニー(紙ジャケット仕様)

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