「凄腕ギターを隠す男と弾けと煽る女性コーラスの掛け合いが愉快」
今回はロジャー「プレイ・ユア・ギター、ブラザー・ロジャー」(Album『サーガ』)をご紹介します。
╂ 本日のおすすめ!(Today’s Selection) ╂
■アーティスト名:Roger
■アーティスト名カナ:ロジャー
■曲名:Play Your Guitar, Brother Roger
■曲名邦題:プレイ・ユア・ギター、ブラザー・ロジャー
■アルバム名:The Saga Continues
■アルバム名邦題:サーガ
■動画リンク:Roger「Play Your Guitar, Brother Roger」
╂ 名曲レビューでは四つ星半以上のとびっきりの名曲だけをおすすめしています!╂
ロジャー「プレイ・ユア・ギター、ブラザー・ロジャー 」(アルバム:サーガ)ディスクレビュー
こんにちは。おとましぐらです。(プロフィールページへ)
この人はザップ (Zapp)というグループのリーダーです。
彼のギターは度々ジョージ・ベンソン(George Benson)みたいだと言われることが多いです。
この曲でもおおよそその例えで合っていると思います。
とにかくソウルフルです。フィーリングに溢れたギターに唸ります。
この曲はタイトル通り彼のギターに焦点が当てられています。
そのはずですが、繰り返される女性コーラスの合間から時々聞こえてくるだけです。
いっそのことボーカル抜きで長い尺でソロを弾けよ思います。
グループ名義である「ZappⅡ」の「タッチ・オブ・ジャズ(A Touch of Jazz (Playin’ Kinda Ruff Part II))」でもギターを披露しています。
そんなに長いギターソロはありません。ただ時々出てくるギターがいつも魅力的です。
この曲ではもどかしい思いをしながら、合間から聞こえてくるギターの輝きに耳を傾ける必要があります。
細切れながら、色々なことを試してしています
わざとなのかジョージ・ベンソンにしか聞こえない部分があったり、おどける風なフレーズが満載ながらも、時々まともなソロも短いながらもあります。
そもそもザップ名義ではなくソロなんだから自分のギターを主役にしてもいいのに、ここでも主役は女性コーラスで、ギターは脇役です。
おそらく彼はグループ全体で表現するのが好きなのでしょう。
自分が得意なギターもその一部に過ぎないと思っているのではないでしょうか。
この曲もグループ全体での音楽を追求しています。だから曲としてもすばらしいです。
彼はカッティングギターの名手でもありますが、僕のギターソロはほんの少しでいいんだよと言いたいのかもしれません。
ここからは私の想像ですが、彼は他のメンバーからもっとギター前面をに出してもいいと言われて、それをネタにしてこの曲をつくったのではないかと。
だって曲名が「Play Your Guitar, Brother Roger」で、曲の中でもずっと女性コーラスが弾け弾けとあおっています。
そこで、分かったよ弾けばいいんだろうみたいな感じで、小出しにしているという訳です。
こんなことではアントニオ猪木先生に怒られてしまいそうです。
「黙って弾けよ。弾けば分かるさ」と。
お後がよろしいようで、それでは~。
引き続きこのアルバムのAmazonレビューを読んでみたい方や、ご購入をお考えの方は、下のリンクからお進みください。