「このアルバムは初期のクイーンが好きな人におすすめします!」
今回はスティクス「シング・フォー・ザ・デイ」「ブルー・カラー・マン」(Album『ピーシズ・オブ・エイト ~古代への追想』)をご紹介します。
╂ 本日のおすすめ!(Today’s Selection) ╂
■アーティスト名:Styx
■アーティスト名カナ:スティクス
■曲名:Sing for the Day、Blue Collar Man
■曲名邦題:シング・フォー・ザ・デイ、ブルー・カラー・マン
■アルバム名:Pieces of Eight
■アルバム名邦題:ピーシズ・オブ・エイト ~古代への追想
■動画リンク:「Sing for the Day」「Blue Collar Man」
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スティクス「シング・フォー・ザ・デイ」「ブルー・カラー・マン」(アルバム:ピーシズ・オブ・エイト ~古代への追想)ディスクレビュー
こんにちは。おとましぐらです。(プロフィールページへ)
今回はプログレハード色が残っていた頃のスティクスを取り上げます。
とはいってももう既に8枚目のアルバムです。
前作の「グランド・イリュージョン(The Grand Illusion)」がブレイクした勢いで翌年1978年に発表されたアルバムです。
この作品も売れてトリプルプラチナを獲得しています。
以前あまり音楽に詳しくないけれど、クイーンだけは好きという人から「クイーンに似たバンドでおすすめはあるか」聞かれたことがあります。
私はその人に「クイーン II(Queen II)」あたりも好きなのであれば、スティクスのこのアルバムをチェックしてみてはどうかと言いました。
後で少し古い作品を紹介してしまったかなと心配してしまいました。
後日気に入ったとの話を聞いて安心した記憶があります。
クイーンの主軸はフレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)のあの華のあるボーカルとブライアン・メイ(Brian May)のドラマティックなギターです。
サウンドとしてはコーラスに特徴があるハードロックだと思います。
今回ご紹介した曲がクイーンに似ているかと言われたそうでもありません。
しかしアルバム単位で通して聞いた時にはいつもクイーンっぽいと感じます。
私はこのアルバムがスティクスの最高傑作だと思っていて、全曲通して聞くと充実した気分になります。
とっつきやすいとはいえないかもしれませんが、中毒性が高いアルバムだと思っています。
今回は2曲ご紹介しましたが、どちらも比較的聞きやすいです。
どちらもトミー・ショウの作曲した曲を選びました。トミー・ショウ(Tommy Shaw)は「クリスタル・ボール(Crystal Ball)」からスティクスに加入しました。
このバンドにキャッチーな楽曲を提供しています。
彼はアイドル顔負けのルックスですし、クイーン同様に当時の若い女性ファンも多かったようです。
この曲のどこがすばらしいのか
「シング・フォー・ザ・デイ」はアルバムの中でも異色なポップな曲で、コーラスがとてもさわやかです。
この曲の中で出てくるハンナという女性についてはトミー・ショウのファンの名前だとか、犬の名前、娘の名前など諸説あります。
まあ大切な存在を念頭に置いて書かれた曲であることは間違いありません。
「その日の為に歌う。その瞬間の為に歌う。あなたの人生の時間の為に歌います」などと歌われています。
トミー・ショウと並ぶスティクスのもう1つの柱であるデニス・デ・ヤング(Dennis De Young)のキーボードも、とてもさわやかで曲に清涼感を加えてくれます。
もう1曲の「ブルー・カラー・マン」は打って変わって、とてもかっこいいハード・ロックナンバーです。
イントロのキーボードの音色が少しプログレ色が濃い時代の名残を残しています。
この曲はオールドロックファンにはたまらない、少し懐かしい香りが残っています。
それを古色蒼然としていると考える人もいるかもしれませんが、私のようにお米を食べるようにこういう音楽を聞いて育った人間には、とても格調高い音楽だと感じられます。
狂おしく歌っている様子が分かると思いますが、歌詞の内容は仕事がほしい。
どんな仕事でもする。僕はブルーカラーの仕事をがんばるよという感じの曲です。
多少自虐的ですが、苦しい思いをしている人を応援している曲です。
この曲はサビがキャッチーですね。ここでもコーラスが目立ちますが、クイーン寄りというよりも一般的なロックバンドの方法に近いと思います。
最後にジャケットはヒプノシス(Hipgnosis)が手がけています。
どことなく背景に物語性を感じさせるこのジャケットはこのアルバムにぴったりだと思います。
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