「少し懐かしいマージービートの香りがするパワーポップ」
今回はスウィンガー「ミゼラブル・ガール」(Album『ハーフ・デイ・ロード~ポップトピアへの道~』)をご紹介します。
╂ 本日のおすすめ!(Today’s Selection) ╂
■アーティスト名:The Swinger
■アーティスト名カナ:スウィンガー
■曲名:Miserable Girl
■曲名邦題:ミゼラブル・ガール
■アルバム名:Half Day Road
■アルバム名邦題:ハーフ・デイ・ロード~ポップトピアへの道~
■動画リンク:The Swinger「Miserable Girl」
╂ 名曲レビューでは四つ星半以上のとびっきりの名曲だけをおすすめしています!╂
スウィンガー「ミゼラブル・ガール」(アルバム:ハーフ・デイ・ロード~ポップトピアへの道~)ディスクレビュー
こんにちは。おとましぐらです。(プロフィールページへ)
これ廃盤なんですね。今、Amazonで検索をして知りました。
廃盤をおすすめするのは気が引けますが、youtubeに音源があるだけ恵まれています。
実は取り上げようとした曲がyoutubeにないので、ご紹介できないことがこれまでに何度かありました。
まあ曲が聞けるだけマシと考える他ありません。
このバンドはアメリカのジンジャー(Ginger Records)というパワーポップのレーベルから発売されています。
実はこのバンドのメンバーであるマイク・マクローリン(Mike McLaughlin)とダグ・ロバーソン(Doug Roberson)の2人がジンジャーレーベルのオーナーなんですよね。
オールドロックファンの方はラズベリーズ(Raspberries)のトリビュートアルバムを出したレーベルと言えば、ああ、あれかと思うかもしれません。
しかもミックスがブラッド・ジョーンズ(Brad Jones)です。
この人の名前は覚えておいていいかもしれません。この人が関わっている絶品アルバムがいくつもあります。
本人のアルバムも傑作なので、そのうち取り上げる機会があると思います。
さっきからパワーポップ界のパワーワードが頻出していますが、それでも廃盤とは残念です。
まあ気に入った人は中古で安く見つけたら買っておくといいでしょう。
その他Sのコーナーは数が多いので大変ですけどもね。
この曲のイントロは少し60年代の香りがしますね。
一瞬イントロだけを聞かせられて、これはホリーズ(The Hollies)の発掘音源ですよと言われたら、信じてしまう人もいそうです。
そんなマージービートなイントロからスタートしています。
パワーポップと一言で言ってもいろいろあります。
この曲は弾けているタイプではなく、ある種のフォークロックにも似たシャイというか、エバーグリーンなメロディがあります。
押しは強くありませんが、いつの間にか口ずさんでしまいそうな人懐こいところがある曲です。
ボーカルや演奏が何か突き抜けたところがあるかと言われたら、そんなものはありません。
しかし曲が終っても後半のコーラスを鼻歌で歌わせてしまう曲です。
その心地よさは、なかなかのものです。さすがAUDITIES誌で年間ベストアルバムの第三位に選ばれただけあります。
歌詞は束縛が強い女の子に対して、もうそろそろ僕を解放してくれよと必死に訴える曲です。
でもこんな鼻歌ライクに歌われたら、まだ余裕あるじゃん、じゃあもう少し強めに締めつけてもいいだろうとならないか、私は少し心配です。
引き続きこのアルバムのAmazonレビューを読んでみたい方や、ご購入をお考えの方は、下のリンクからお進みください。