「U2が世界的なバンドになるきっかけとなった力強い曲」
今回はU2「New Year’s Day」(Album『WAR(闘)』)をご紹介します。
╂ 本日のおすすめ!(Today’s Selection) ╂
■アーティスト名:U2
■曲名:New Year’s Day
■曲名邦題:ニュー・イヤーズ・デイ
■アルバム名:War
■アルバム名邦題:WAR(闘)
■動画リンク:U2「New Year’s Day」
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U2「ニュー・イヤーズ・デイ」(アルバム:WAR(闘))ディスクレビュー
こんにちは。おとましぐらです。(プロフィールページへ)
明けましておめでとうございます。
昨日の夜から世界中でこの曲が鳴っているでしょうね。
U2は世界的ロックバンドなので、説明は不要でしょう。
この曲もご存知の方は多いと思いますが、改めて調べたことを書いてみたいと思います。
この曲のウィキペディアによるとU2にとって初めてUKチャートのトップ10に入った曲だそうです。
1位じゃないのがとても意外でした。出身国のアイルランドでさえも2位止まりです。
ただU2が今のようなスーパーバンドになる上で、ブレークのきっかけとなった曲です。1983年のことです。
まずこの曲は政治的な背景があるようです。
当時社会主義国だったポーランドが民主化していく上で大きな役割をはたした独立自主管理労働組合「連帯」を応援した曲のようです。
U2自体はアイルランドですので、違う国の政治的な運動を支援していたわけですね。
このへんは私にはピンときません。歌詞を読んでも政治的なメッセージを匂わせる程度ですしね。
それよりも私の興味を惹いたのは、この曲のウィキペディアの記述です。
Octoberツアー中のサウンドチェックの際にアダムがヴィサージ(Visage)の「フェイド・トゥ・グレイ(Fade To Gray)」のベースラインを弾き間違えたことから生まれた曲。
ちなみにアダムというのはベースのアダム・クレイトン(Adam Clayton)のことです。
ただこの曲と似ているのかと思いきや、全然似ていません。拍子抜けしたぐらいです。
ひょっとしたら後にダンス色を強める萌芽が既にあったのかもしれません。そう考えると少し興味深い話です。
ただU2とヴィサージの組み合わせが意外すぎると思いませんか。
Visageの「フェイド・トゥ・グレイ」を聞いてみたい人は→ Click Here
さて実際の曲についてですが、この曲はそれぞれのメンバーが全員最高の演奏をしています。
しかし一番活躍しているのは、やはりエッジ(The Edge)のギターでしょう。
エッジのギターはディレイというエフェクターがよく使われます。
ディレイとは何かというと「反響音をシミュレートする空間系エフェクターの一種」という定義だそうです。
私なりの言い方では音を鳴らした後に空間にまだ音が漂っているような効果をもたらすものです。
まあ残響音みたいな感じですかね。
他の部分でもこの曲でのエッジの演奏はとても多彩です。
後にもっと多用することになる金属たわしで鉄板をこするような金属的なカッティングもとても効果的です。
イントロから曲を導く役割を担っているピアノもいいし、大きなノリで曲をどっしりと支えるベースも本当にかっこいいです。
もちろんボノのボーカルも言うまでもありません。
バンドとしての才能がないとこんな曲ができません。これから飛躍していくバンドの勢いとポテンシャルの高さが伺えます。
これじゃあ世界的なバンドにもなりますよという感じです。
曲名だけでなく、力強く新年を迎えることができる気持ちにさせられるという意味で、新年に聞くのにうってつけの曲かもしれません。
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