「スキャットが自由で開放的な空気感を表現しています!」
今回はウマス&オウトラス「ピグマリオン 70」(Album『ポウカス・イ・ボアス』)をご紹介します。
╂ 本日のおすすめ!(Today’s Selection) ╂
■アーティスト名:Umas & Outras
■アーティスト名カナ:ウマス&オウトラス
■曲名:Pigmaliao 70
■曲名邦題:ピグマリオン 70
■アルバム名:Poucas E Boas
■アルバム名邦題:ポウカス・イ・ボアス
■動画リンク:Umas & Outras「Pigmaliao 70」
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ウマス&オウトラス「ピグマリオン 70」(アルバム:ポウカス・イ・ボアス)ディスクレビュー
こんにちは。おとましぐらです。(プロフィールページへ)
マルコス・ヴァーリ(Marcos Valle)が作曲した曲です。
曲名と同名のテレビ番組のサントラにも収録されています。
おそらくサントラで聞いた人の方が多いかもしれません。私もこの曲はサントラの方で先に聞いていました。
聞いたらすぐにブラジルの音楽だと分かります。
短いストリングスのイントロの後に印象的なスキャットが始まります。
3人が入れ替わったり、時には一緒にスキャットをしています。その後の口笛も雰囲気が出ています。
つまり口笛とスキャットがワルツのようなリズムの上で舞っているだけの曲です。
ただそれだけでもう大変すばらしいです。
カフェ・アプレミディっぽいなと思って検索したら、やはり「Cafe Apres-Midi: Rouge」にも入っていました。
カフェ・アプレミディ系音楽の最高峰の1曲でしょうね。
アルバム単位では傑作と呼ぶのはためらいますが、ソフトロックというかB級ポップス的な感じで、とても愛すべき作品であると思います。
おそらくこのアルバムが大変人気なのはジャケットのせいもあると思います。
このアルバムは1970年の発売ですが、3人のファッションもそんなに古びていない感じです。
心なしか右上と真ん中の人がとても似ているように見えるのは気のせいでしょうか。
へんなグループ名ですが、「ひとつの何かと他の何か」みたいな意味らしく、ブラジルの言い方でいろいろな食べ物や飲み物を意味する言い方のようです。
彼女達は急遽寄せ集めでつくられたトリオのようですから、結構適当な感じで命名されたのかもしれません。
この急造グループの後にメンバーはそれぞれバラバラに活躍しましたが、メンバーの1人ドリーニャは後にクアルテート・エン・シーでも活躍しています。
しかし寄せ集めであっても、この時代の空気をパッケージ化して余すところなく現在に魅力を伝えてくれています。
もうすぐ50年が過ぎようとしているのに今だにおしゃれな音楽としてあちこちのカフェで流れているだなんて、当時のメンバーには想像できなかったかもしれません。
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