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The Velvet Underground & Nico「Sunday Morning」「Femme Fatale」(アルバム:The Velvet Underground & Nico)

「久しぶりに聞いたら、ネオアコっぽいところを感じた世紀の傑作!」

今回はヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ「日曜の朝」「宿命の女」(Album『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』)をご紹介します。

本日のおすすめ!(Today’s Selection)
■アーティスト名:The Velvet Underground & Nico
■アーティスト名カナ:ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ
■曲名:Sunday Morning、Femme Fatale
■曲名邦題:日曜の朝、宿命の女
■アルバム名:アーティスト名と同じ
■アルバム名邦題:アーティスト名カナと同じ
※通称「バナナ・アルバム」
■動画リンク:「Sunday Morning」「Femme Fatale」

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ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ「日曜の朝」「宿命の女」(アルバム:ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ)ディスクレビュー

こんにちは。おとましぐらです。(プロフィールページへ

このアルバムは久しぶりに聞きました。

10年以上聞いていないことは確実で、もしかしたら高校生ぐらいからご無沙汰かもしれません。

最近はふと昔の名盤を今聞いたらどう思うだろうと、時々思い出しては時々聞きなおすことがありますが、やはりこれは大名盤だと思いました。

初めて聞いたのは中学生ぐらいだと思います。

正直当時の耳には早すぎたところがあって、その時に良さを理解できたかどうかあやしいです。

しかし当時でもこの2曲あたりはなんとか聞けるなと思いました。

しかしこの曲が一番いいとは言ってはいけない感じがしていました。

そう言ったら素人っぽいから「ヘロイン(Heroin)」あたりを好きと言わなければいけないように思っていました。

この曲を初めて聞いた頃はリアル中二病でしたから、「日曜の朝」が一番好きだと言ったら恥ずかしいように思っていたのですね。

久しぶりに聞きなおしても「日曜の朝」と「宿命の女」も記憶通りいいなと思いました。

ただ当時と違うのは、他の曲もこの2曲とほぼ変わらないぐらいすばらしいと思ったことです。

当時なぜあれほどまでに難しく感じていたか分からないぐらい、どの曲もすんなりと耳に入ってきました。

おそらくそれは彼らの影響を受けたアーティストを沢山聞きすぎて、耳が慣れてきたせいもあると思います。

ある曲で一瞬ヤング・マーブル・ジャイアンツっぽいと感じた箇所がありましたが、それはもちろん逆の話で、ヤング・マーブル・ジャイアンツ(Young Marble Giants)がこの人たちの影響を受けているのでしょう。

今では当時一番難しいと思った「ヘロイン」すら、いかにもルー・リード(Lou Reed)が書きそうないい曲だと思いました。

そもそも曲として聞こえてきたのが少し驚きだったりします。

このアルバムは1967年に発表されたヴェルヴェット・アンダーグラウンドのファーストアルバムです。

プロデュースとジャケットはアンディ・ウォーホル(Andy Warhol)です。

ただし「日曜の朝」だけはトム・ウィルソン(Tom Wilson)のプロデュースです。

トム・ウィルソンはロック界に革命をもたらしたあの「ライク・ア・ローリング・ストーン(Like a Rolling Stone)」のプロデューサーだった人です。

ニコはアンディ・ウォーホールの推薦で参加しましたが、他のメンバーから歓迎されず4曲だけボーカルをとってからバンドを去ることになります。

この曲のどこがすばらしいのか

さて曲を聞いていきましょう。

「日曜の朝」はニコのボーカルを想定して書かれた曲ですが、結局はルー・リードがボーカルをとっています。

まるでオルゴールのようなサウンドをバックに、とても内向的な感じでルー・リードが歌いだします。

かわいらしく美しいだけと思っていたこの曲は、今聞くと少し不気味なところがあります。

おそらくそれはボーカルにかかっている不安定なエコーのせいかもしれません。

バックの演奏は驚くほどまともなギターの刻み以外、演奏というよりも効果音みたいな感じがします。

この曲は全ての曜日の中で一番楽しいはずの日曜日の朝のことを歌った曲です。

曲の印象としては楽しそうかどうか微妙ですが、内気な人が日曜日朝に精一杯華やぐ時に最適のBGMなのかもしれません。

もう1曲の「宿命の女」はニコがボーカルをとっています。こちらは純粋にいい曲だと思います。

声がとても硬くて、ともすればかわいくなりすぎるこの曲の品格を保つのに最適な声だと思います。

トレイシー・ソーン(Tracey Thorn)もカバーしていましたが、そちらもすばらしかったですね。

この曲は当時絶頂だったイーディ・セジウィック(Edie Sedgwick)について歌われた曲のようです。

私はこの人の伝記を読んだことがありますが、まるで岡崎京子のマンガの主人公みたいな人です。

いずれ他の曲でこの人についてはきちんと書きたいと思います。

曲の動画はどちらもすばらしいです。

「日曜の朝」はまるでゴッホの絵が動いているような想像力あふれる傑作ですし、「宿命の女」はこの曲のモデルであるイーディ・セジウィックの当時の写真がふんだんに使われていて興味深いです。

最初はふと思い立って名盤を聞きなおしてみましたが、ここ最近で一番驚いたのがこのアルバムです。

昔は分からなかった細部の難しさが取れてみると、曲の良さや、やろうとしていることの面白さをそのまま味わうことができます。

長い年月を経てから名盤と呼ばれる当たり前の存在を再会して、私はとても新鮮な思いがしました。

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ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ〈デラックス・エディション〉

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