「切なくやるせない心とは裏腹に、体はノリノリになります!」
今回はザ・ホワットノーツ「マイ・シング」(Album『リーチング・フォー・ザ・スターズ』)をご紹介します。
╂ 本日のおすすめ!(Today’s Selection) ╂
■アーティスト名:The Whatnauts
■アーティスト名カナ:ザ・ホワットノーツ
■曲名:My Thing
■曲名邦題:マイ・シング
■アルバム名:Reaching for the Stars
■アルバム名邦題:リーチング・フォー・ザ・スターズ
■動画リンク:The Whatnauts「My Thing」
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ザ・ホワットノーツ「マイ・シング」(アルバム:リーチング・フォー・ザ・スターズ)ディスクレビュー
こんにちは。おとましぐらです。(プロフィールページへ)
初めてスウィートソウルをご紹介します。
スウィートソウルはスタイリスティックス(The Stylistics)とかデルフォニックス(The Delfonics)など名グループが多いです。
まずはこの人達から取り上げることにしたいと思います。
この曲はスウィートソウル仲間のモーメンツ(The Moments)も歌っていますが、個人的にはこちらに軍配を上げます。
理由はこちらの方が官能的でやるせない感じが出ているように思うからです。といってもほとんどそっくりですけどね。
そもそもスウィートソウルって何という人もいるでしょう。
時代を区切っていいのか分かりませんが、一般的によく言われるのは70年代にファルセットボイスを駆使し、甘く官能的、やるせなく歌っていた一連のボーカルグループのことを指すことが多いと思います。
甘茶ソウルなどと呼ばれることもあります。
このアルバムのプロデュースをしているジョージ・カー(George Kerr)はスウィートソウル界では品質保証のマークとなる人です。
聞くと分かりますが意外とこの曲は踊れます。イノセントなファルセットボイスに胸を締め付けられながら踊り狂う、これがスウィートソウルの真骨頂です。
せつないのになぜか体はノリノリになるというのがポイントです。ここ試験に出ます。(本当か)
ただ踊れてもリズムが太いとか重心が低いといけません。
せっかくのスウィートな気分が台無しになりますから。
ベースがゴリゴリしているとかドラムが重いとかは、繊細な気持ちを大切にするスウィートソウル好きの心証を著しく害してしまいます。
それにアルバム全体ずっと同じペースで甘いせつないだけでは一本調子で飽きられてしまいます。
適度にファンキーにしたり、荒々しいバリントンのボーカルを絡めたり、なかなかバランスが難しい音楽なんですよね。
そのさじ加減がジョージ・カーの腕の見せどころでしょう。
その点このアルバムは彼らの色々な面をきちんと表現しながら、きちんと甘さを押し出しています。
今回ご紹介するにあたりジョージ・カーの仕事を少し調べてみました。
ジョージ・カーはホワットノーツの全てのアルバムをプロデュースしていて、彼が一番愛したグループのようです。
久しぶりに聞き返して、洗練されすぎていないホワットノーツはプロデュースしがいがあったのかなと思いながら聞きました。
ジャケットももっさりした3人が誇らしげな感じで、少しかわいいですよね。私のお気に入りジャケットです。
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