今回はXでのやりとりについて書きます。
先日私がXでポストしたある曲のコメント欄について取り上げます。
こういうインターネットの集合知は、SNSの醍醐味なのかもしれません。
私がポストした曲:ザ・ストラッツ「トゥー・グッド・アット・レイジング・ヘル」
ある日私は以下の曲をツイートしました。
The Struts – Too Good At Raising Hell
まずその時のポストをご紹介いたします。
エアロスミスが好きな方に聞いていただきたい曲です
サビで急にエアロスミスっぽくなります
しかも極上のサビストレートで痛快なロックがお好きな方は、聞く価値があります
ロック好きに自信を持っておすすめできる曲です👍
The Struts – Too Good At Raising Hellhttps://t.co/Bnu8ZobxzM
— おとましぐら@音楽鑑賞サブノート(オトサブ) (@otomashigura) September 20, 2023
その曲は予想外に大きな反響がありました。
現時点で9400を超えるインプレッションを獲得しています。
するとコメントも増えるものです。
エアロスミスとの類似に賛同するコメント
このようなご意見をいただきました。
たしかに、Love in an Elevatorな感じですね。特にサビもですが、全般通して、エアロスミスの香りを感じさせますね(^^
エアロスミスは元々好きなので、ぼくは、これはかなり好きです。ご紹介ありがとうございました。
この曲とエアロスミスの「Love in an Elevator」はそっくりではありません。
しかしロックを聞いていた方なら、同じ魅力を持った曲だとお分かりいただけると思います。
「Love in an Elevator」のリンクを貼っておきましょう。
Aerosmith – Love in an Elevator
更には他の方からも、こういうコメントが書き込まれました。
わかる気が。でも、エアロの方が泥臭くて好きかな?
仰る通り、エアロスミスと違ってストラッツにはブルースの影響を感じません。
正確なご指摘だと思います。
ローリング・ストーンズに似ていると指摘するコメント
後はこんなコメントも寄せられました。
ストーズとエアロみたい!
気分上がります。ありがとうございます😊🥳
更に具体的なご意見も。
イントロがギミーシェルターっぽいですね(^^)
https://twitter.com/kurolabel1876/status/1704668686924292238
こちらもそっくりではありません。
しかし実は私も同じ感想を持っていました。
イントロを聞き比べられるよう、リンクを貼っておきましょう。
The Rolling Stones – Gimme Shelter
こういう方は単にメロディやフレーズが似ているだけで、そう言っているわけではないと思います。
おそらく同じニューアンスを感じ取っていると思われます。
長年ロックを聞いてきた方なのでしょう。
プライマル・スクリームとの類似を指摘するコメント
最近のバンドの曲で、んなわけないやろうと思って聴いたけど。
す、すごくエアロです・・・A~Bメロは歌の上手いプライマルスクリームって感じかな😅
https://twitter.com/otomashigura/status/1704624728407679243/quotes
これも分かる気がします。
類似点と相違点をしっかり聞き分けた上でのご意見だと思います。
プライマル・スクリーム(Primal Scream)については、もう1つコメントが寄せられました。
プライマルスクリームのRocksっぽくもありますね🎵
https://twitter.com/ativalatsefanue/status/1707014826239971353
こちらも曲のリンクを貼っておきます。
私は最初のツイート主の方に以下のようにリプしました。
確かにプライマルスクリームも少し入っていますね
イントロはストーンズ、A~Bメロはプライマルスクリーム、サビはエアロスミスでしょうか😆
似ていると指摘することの是非について
こういう風な誰々に似ているという指摘を嫌う人もいるかもしれません。
時々似ていないと思われるたとえ方もありますし。
たとえばジャズピアノでは、ビル・エバンス(Bill Evans)派とバド・パウエル(Bud Powell)派などという言い方があります。
ただ両派共に同じスタンダード・ナンバーを取り上げることも少なくありません。
その場合でも単にメロディが一致しているというだけで、似ているとは判断しないでしょう。
メロデイが違っていても根本的に違います。
逆にいえば根本が同じ場合、メロディが違っていても似ていると思うことも多々あります。
私は表面上の類似を指摘しただけで、分かったつもりになる愚は犯すまいと自戒したいと思います。
類似の指摘の有益性
私は音楽ブロガーの立場から、類似の指摘はその音楽の魅力を伝える上で役立つと思っています。
たとえばメインブログのソフトロック記事でご紹介した以下の曲は、ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)に似ています。
実際このデュオの1人は、後にビーチ・ボーイズに加入していますし。
Bruce & Terry – Look Who’s Laughing Now
この曲をご紹介する時、ビーチ・ボーイズと似ていると指摘するのは、当然のことかもしれません。
むしろビーチ・ボーイズを引き合いに出さない方が不自然です。
私の文章力の問題かもしれませんが、いくら言葉を費やしても「ビーチ・ボーイズに似ている」という言葉には適わないような気がしてなりません。
今回取り上げたザ・ストラッツの件も、同じように考えてエアロスミスを引き合いに出しました。
インターネットの集合知
当初の私はエアロスミスとの類似を指摘してポストしただけです。
しかしそのポストは、その後様々なフォロワーの皆様によって肉付けされていきました。
そのどれもが分かっている感のあるご意見ばかりです。
集合知とは、様々な情報が集まった結果、よりすぐれた情報になることです。
今回のケースは、インターネットの集合知の一例といえるかもしれません。
とても興味深いと思いました。
こういう方々に記事やポストが読まれ、曲を聞かれていると思うと、身が引き締まる思いがします。
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