良い音楽に全く関心がない人が多すぎる問題について

上の漫画では主人公が、世界中の人は料理の味に興味がない人が多いと嘆いています。

私は音楽でも事情は同じだと思います。

つまり世の中には音楽の質とか良い音楽に興味がない人も多いと。

ではそんな世界は、ちょっとしたディストピアなのでしょうか。

必ずしも私はそう思いません。

この問題は音楽以外の問題に置き換えてみるといいいかもしれません。

私は昔フットサルによく誘われて、実際参加したこともあります。
やってみたら楽しいと思いました。

しかし毎週やりたいかといったら、そこまでではありませんでした。

そのため毎週のように誘われて、その都度断るのは少し気が重いと感じました。

私は昔ヴァネッサパラディVanessa Paradis)の「ビー・マイ・ベイビー(Be My Baby)」という曲を気に入った女友達に、そのままCDをプレゼントしたことがあります。

彼女からは後日改めてお礼を言われましたが、その時に興味深い話をしてくれました。

彼女は「ビー・マイ・ベイビー」は良かったけど、他の曲がイマイチだと思ったそうです。

しかしそれを音楽に詳しい違う友達に話したところ、全曲良いよと怒られたのだとか。

私は彼女がビー・マイ・ベイビー」だけでも好きなのであれば、それで充分だと思います。

 

私は彼女の友達が言った内容には大いに共感します。
しかしそれは善意でフットサルに誘ってくれた私の友達に少し似ているかもしれません。

今のままで満足だと考え、それ以上踏み込みたくない人もいます。

旅館の朝食で小鉢の銀杏が美味しかったとしても、茶碗大で食べたいのとは別問題です。

熱量や温度感が違うと、良かれと思っても結果的に相手にはそう受け取られません。

深入りしない適度な距離感で、つまみ食い程度に楽しみたい。
そうした口に出しにくい本音は、理解してあげるべきかもしれません。

私は先程の漫画について、一部共感しました。
しかし同時に、必要以上にこちらが正しいと考えなくていいと思っています。

最後に私のスタンスを明確にしておきましょう。

私は音楽の魅力を伝えるのに、かなりの時間を費やしています。
もはや病的といえるほど(笑)

しかし私は音楽を押し売りしたいとは思いません。

ただもしある人が音楽に興味を持ってくれたら、その時は受け皿になりたいと思っています。

私はその人が初心者の場合、自発的に希望するまで受け身で待ちます。
熱量が高かったり、既に音楽が好きな人には、これは聞くべきみたいなことは言いますが。

私が記事を増やしているのは、麻雀の待ちを増やしているようなもの。

そして何か良い音楽があったら聞いてみたいと相談されたら、そこで初めて機を見るに敏に行動します(笑)

実際それで音楽を好きになってくれた人もいますし。

もちろんこれは私個人の考え方なので、それが正しいと主張するつもりはありません。

最後にそのヴァネッサパラディの曲をご紹介して記事を終えます。

このアルバムは他の曲も良いですが、この1曲だけで充分価値があります。

Vanessa ParadisBe My Baby
 
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