この件については、既にご存じの方も多いと思います。
念の為、経緯を簡単に振り返ってみましょう。
2023年6月30日、スマイルカンパニーとのマネジメントの業務提携契約が中途で終了したことをTwitterで報告した[2]。
ジャニー喜多川の性加害問題に際し、松尾がメディアでジャニーズ事務所および同事務所社長の藤島ジュリー景子について触れたことが原因だとし、同じくスマイルカンパニー所属の山下達郎と妻の竹内まりやも松尾との契約解除の方針に賛成したと述べた[3][4][5]。松尾は『日刊ゲンダイ』で連載しているコラム「メロウな木曜日」の2023年7月6日発行号掲載分で経緯を明らかにした。
それによれば、藤島の公式見解を受けて、出演したラジオ番組で見解や提言を示したところ、スマイルカンパニー社長の小杉周水[注 2]に呼び出され、松尾の意見は正論だとした上で、ジャニーズ事務所や藤島の名前をメディアで出したことを問題視し、解約を切り出してきたとしている。
また、山下達郎・竹内まりや夫妻についても、これまでの山下家・小杉家・藤島家のつきあいの歴史を考えると松尾が在籍し続けるのは難しいとの判断に至ったとされている。
ジャニー喜多川の性犯罪とは、主に10代の若い男性に対する性暴力です。
今回の事件報道の発端となった岡本カウアン氏の証言から、それらの多くは和姦ではないことが判明して伝えられています。
2023年7月13日追記
上記の訂正線は法的に問題があるという指摘を受けて、表現を変えました。
——————————ここまで
つまりは強姦、レイプです。
被害者の人数は空前絶後の人数だと言われています。
「亡くなる57年前の時点ですでに性加害をしていたことが判明。おまけに、少年ばかりが被害者だと思っていたら、自分と年齢が近い男性もイケたようだ。被害者は2500~3000人とも言われているが、その倍、いや、もはや想像できない人数に及ぶのでは」
2023年7月12日追記
上記の引用は元々根拠となる記事のリンクのみご紹介していませんでした。
しかし私の意図が伝わりやすいよう、私が参照した箇所を追加しました。
また参考意見にすぎませんが、元ジャニーズJr.の平本淳也氏はジャニー喜多川氏の性加害の被害者数を2500人以上と推定しているようです。
以下のカウアン・オカモト氏の証言を含めて私の論拠といたしました。
——————————ここまで
「ジャニーさんのマンションに行っていた4年間で、出入りしている100人から200人全員がそうだったと思います」
ジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏による性加害を日本外国特派員協会で行われた会見で告白したカウアン・オカモト氏。
ジャニー喜多川氏は、1960年代初頭にジャニーズ事務所を開設しています。
ただ中には事務所設立以前に性被害を訴える人が出ていることから、当初からこの種の問題があったと言われています。
どうやら1000人を超える性被害者、数千人という数字すらおおげさとはいえないようです。
中には小学生も含まれているようですし。
2023年7月12日追記
上記の記述について私が参考にした記事のリンクをご紹介します。
【驚愕スクープ】ジャニーズ性加害構造の萌芽は70年前に…一晩で5人の少年の間を渡り歩いた“軽井沢事件”の全貌
ジャニー喜多川氏の性加害「小学生までも…」 新たに実名・顔出し告発者登場で波紋
——————————ここまで
もしかしなくても、人類史上稀にみる大規模な性犯罪といえるでしょう。
それは憶測ではなく、名誉棄損の損害賠償請求裁判でジャニー喜多川氏の性加害が事実として認定されています。
2023年7月12日追記
上記の記述について私が参考にした記事のリンクをご紹介します。
なぜ東京高裁は「ジャニーズ性加害」を「事実」と認定できたのか 1999年文春報道の裁判
ジャニー氏「性加害」 裁判所が“真実性”認定も…「逮捕」へ至らなかった“ある理由”
ただし現在その表現には法的な問題があるというご意見を頂戴しております。
その為現在は取り消し線で表示しました。
——————————ここまで
この件はBBCで報道されたことで英語圏を中心に世界に広がり、それを受けて日本でも徐々に報道されるようになりました。
もしかしたら男性間の話なので、実感が湧かない人がいるかもしれません。
もし仮にある芸能事務所の実力者が、1000人を超える女性アイドルをレイプしたとしたらいかがでしょうか。
それに対してツイートで、大げさだという意味の発言をしている人を見かけました。
本当にそう言えるでしょうか。
レイプは心の殺人と言われます。
実際レイプされた女性がその後自殺したり、そうでなくても幸せな人生を歩むのが困難になっているケースもあります。
今回のジャニー喜多川氏の件でも、被害者の男性の中には精神に異常をきたした人もいると言われています。
こう仰っているツイートもあります。
ジャニー喜多川は今世紀史上最悪レベルの小児性犯罪者なんじゃないか。
最初にこのことを述べたのは、ある意図がありました。
私は山下達郎氏のこの問題の前提となるジャニー喜多川氏の件について、軽く見ている人がいるかもしれないと思いました。
もしかしたら数千人をレイプしたかもしれない人が音楽の才能に秀でていても、彼を支援できるでしょうか。
この件では、山下達郎氏がそのジャニー喜多川氏が擁護していることが問題視されています。
そもそもこの件は、以下のツイートがきっかけでした。
15年間在籍したスマイルカンパニーとのマネージメント契約が中途で終了になりました。
私がメディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由です。
私をスマイルに誘ってくださった山下達郎さんも会社方針に賛成とのこと、残念です。
今までのサポートに感謝します。バイバイ!
— 松尾潔 (@kiyoshimatsuo) July 1, 2023
ちなみに上のツイート以外では文章を引用しリンクを貼りますが、ツイートそのものを貼るつもりはありません。
それはこれ以上混乱が広がってほしくないと思っているからです。
私は状況を整理して、自分の考えを述べたいだけですから。
スマイルカンパニーという会社は複数のアーティストが在籍していますが、ほぼ山下達郎氏の個人事務所と言っても差し支えありません。
松尾潔氏は自分の弁護士経由で、山下達郎氏が契約解除に同意したという事実を確認したようです。
上の松尾氏のツイートも、事実を確認した弁護士から問題ないと確認をとっているとのこと。
山下達郎氏も以下のように述べています。
今回、松尾氏がジャニー喜多川氏の性加害問題に対して、憶測に基づく一方的な批判をしたことが契約終了の一因となったことは認めますけれど、理由は決してそれだけではありません。
ほかにもいろいろあるんですけど、きょうこの場で触れることは差し控えたいと思います。
少なくとも一因であると認めていますね。
しかし松尾潔氏の解雇について、それ以外の理由があることをにおわせています。
私はこういうやり方はフェアではないと思っています。
印象操作だと言われても仕方ありません。
もし今回の件以外に松尾氏に問題があったのなら、もっと以前に契約を解除されているはず。
このタイミングで松尾氏が途中で契約を解除されたという事実は、逆にそれまで松尾氏に重過失がなかったことを示しています。
それなのに思わせぶりににおわせることについて、皆様はいかが思われますでしょうか。
#sundaysongbook #Yahooニュース この記事にコメントで非難してる人は放送聴いてないんだろう。
ジャニーズの性加害問題についても非難している。
聴かないと言ってる人は元々ファンでもなんでもないただ騒ぎたいだけの人達。
普段はサンソンを聴いてなさそうな、見かけないアイコンの方々が、鬼の首を取ったように達郎さんを叩きまくっているのがとても嫌な気持ちになる
私はサンソン(山下達郎サンデー・ソングブック)のリスナーでした。
CDも全作品も持っています。
そんな私は「鬼の首を取ったように達郎さんを叩きまくっている」という気持ちにはなれません。
以下のツイートは、私の気持ちに近いかもしれません。
番組を聴きました。すごく残念です。
「音楽業界の片隅にいる私にジャニーズ事務所の内部事情など、まったく預かり知らぬことですし、まして性加害の事実について、私が知る術まったくありません」
こんな言葉が聞きたかったんじゃない。
契約解除には他の理由もある、と示唆するのはちょっと…そういう言葉は聞きたくなかったよ達郎さん。#sundaysongbook #山下達郎
「鬼の首を取ったように」どころか、そんな言葉は聞きたくなかったのですよ。
当初はどうにかして山下達郎を擁護できないかと考えていたぐらいです。
そんな人は私以外にもいるようです。
山下達郎さんの長年のファンです。
彼らしい意思表明でしたが、アーティストはよい作品を作り続け提供していれば、ジャニーズだろうが統一教会だろうが、反社組織であってもよいという風に聞こえ、違和感を覚えました。
芸術家に社会的責任は要らないとでも言うのでしょうか?
#サンデーソングブック
https://twitter.com/U4appF58Zqr6LGa/status/1677920099444064256
こうした風潮に対して、このような擁護がありました。
山下達郎が何か悪いことをしたわけじゃないんだよな。見て見ぬふりをしたのが加担なんだというんなら、それは僕らだって同じで。
ラジオの発言が気に入らない、とか気持ち悪い、とか感情論で自分が抱えるやましさを1人のビジネス関係者に肩代わりさせるのは、フェアじゃないなと思った
しかし更にこう釈明している人がいました。
なんか山下達郎は悪くない、見て見ぬふりをしていたのは私達もいっしょだという話になってるけど、いやそうではなく、ジャニーズ批判をした人を業務委託契約打ち切りという下請けパージした事務所とそれを追認したのが問題なんじゃないの?
少なくとも自分はそうなのだが、なんだろね
私は最後のツイートに賛意を示したいと思います。
ただ上の「山下達郎が何か悪いことをしたわけじゃないんだよな」とツイートされた方は、同時に以下のようなツイートもしています。
傍から見るとめちゃめちゃ悪手だし、聞いてて残念だったけど彼なりにスジは通ってたと思った。ジャニー喜多川はクソ。
つまりこの方も今回の山下達郎氏の言動には疑問を抱いているようですね。
私もこのあたりの気持ちは、少し理解できるところがあります。
山下達郎氏を擁護できる部分を探すとなると、どうしても無理筋になったり、論点がズレてしまう。
この問題の焦点は、松尾氏がジャニー喜多川氏の件に触れたことを理由に解雇されたということです。
松尾氏の発信は批判ではなく、建設的な提言であったのにもかかわらず。
「憶測に基づく一方的な批判をしたことが契約終了の一因」と山下達郎は言うが、じゃぁ松尾潔氏が何て言ってたのか?
「ジュリー社長が記者会見をすべきだ」
「第三者委員会を設置すべきだ」これ、憶測に基づく批判か?
至極真っ当な事言ってるとしか思えんのだが?
ごもっともな意見ですね。
山下達郎氏も同じことを言っています。
性加害が本当にあったとしたら、それはもちろん許しがたいことであり、被害者の方々の苦しみを思えば、第三者委員会等での事実関係の調査というのは必須であると考えます。
しかしそれではなぜ松尾氏は契約を解除されなければいけなかったのか。
なぜ山下達郎氏はその点を説明しなかったのか。
私はそこに悪質な論点ずらしがあると考えます。
その点は少し読解力が求められるかもしれません。
こういうと怒る人もいるかもしれませんが、山下達郎さんのコメントは、ある程度の文脈力と読解力が求められる気がする。
ご恩とご縁。冷静、寛容だなあ。今回のコメントで批判する人、納得しない人は永遠に達郎聴かないでよいです。
今日のサンソンは名曲ばかりで最高!#sundaysongbookhttps://twitter.com/fw6b45wOaTC0Q7i/status/1677918114263060480
確かに山下氏の説明は分かりにくいと思います。
その点については、一切説明されていません。
私は文章は下手くそですが、大手出版社に勤めていたこともあり、読解力は人並み程度にはあると思っています。
これから私はその点を紐解いてみたいと思います。
私は今回の山下達郎氏の説明について、論点のずらしがあるように思いました。
数々の才能あるタレントさんを輩出したジャニーさんの功績に対する尊敬の念は今も変わっていません。 (中略)
いち個人、いちミュージシャンとしてジャニーさんへのご恩を忘れないことや、それから、ジャニーさんのプロデューサーとしての才能を認めることと、社会的、倫理的な意味での性加害を容認することとは全くの別問題だと考えております。
一方でこんな考え方もありました。
山下達郎が、この期に及んで「ジャニー喜多川に尊敬の念を抱いている」などと公共の場で発言出来てしまうことに唖然とするわ。
性加害者って、要するに犯罪者だよ。
多くの被害者がいるにもかかわらず。そう言えることに神経を疑う。
私は以前、連続殺人事件の犯人チャールズ・マンソンのCDを持っていました。
音楽的には好みでしたが、罪悪感がぬぐいきれず結局CDを売ってしまいました。
普段の私は、音楽とその人の思想を切り離して音楽を聞いています。
しかし以下の記事で書いた通り、もし思想信条が音楽と切り離せないと思った場合、私はしっかり言及するようにしています。
具体的には浜田省吾の記事では思想信条を語り、マット・ビアンコの記事では思想信条については触れていません。
私のスタンスはその人の音楽を語る時、その人の思想信条が重要ならばそれについ語り、そうでない場合は語らないというもの。
今回の件では、語るべきだと思いました。
もちろんジャニー喜多川氏は、チャールズ・マンソンのように殺人事件を犯したわけではありません。
ただ膨大な被害数を考えると、人によってはもっと悪質だと考えるかもしれません。
2023年7月12日追記
上記の記述については行き過ぎているというご指摘がありました、そのため以下のように訂正いたします。
訂正後
「その罪を軽視することはできません。」
——————————ここまで
もしかしたら山下達郎氏はその事実を直視したくない、だからあえて論点をずらしているのかもしれません。
音楽家として、プロデューサーとしてetc.の実績が素晴らしいものであるならば、常習的な性的加害などを行ってきた人物でも私は気にせず尊敬し続けます」というのは、「性的加害の黙認」ですよね。
別問題ではないし、「性的加害は擁護しないが」という言葉と両立し得ない。
https://twitter.com/mas__yamazaki/status/1677938855738232832
性加害の黙認、追認だと思われても仕方ありません。
もし性加害を問題だと思ったら、この前代未聞のこの性犯罪を犯した人物を尊敬し続けられるのでしょうか。
昔、死刑反対派の弁護士が自分の家族を殺された時、犯人の死刑を望んだことがありました。
極論であり批判を覚悟して言えば、もし自分の家族がレイプされたとしたら、それでも尊敬しますと言えるのだろうかと思ってしまいます。
上記のツイート主の方は「黙認」と仰っていました。
その点について以下のような意見がありました。
私もです。ジャニー氏の音楽界への功績を称えたのは礼儀を尽くした過ぎない訳です。
それを忖度なんて腹立たしい。寧ろジャニー氏の死後、元所属加害者が告発するまで性加害の事実を黙っていたジャニーズ事務所上層部に責任がある訳で、達郎さんには責任はないですよ。
何で叩くのか理解に苦しむ。
ラジオで性的暴力は許さないと発言した達郎さん。
本人はSNS発信はしておらず、正直に思いを語りました。
アンチの方々は「言葉の暴力」をSNS発信を繰り返し続けている。
気がおさまらないのなら本家のジャニーズ本社に向けれは良いのでは。攻撃先を誤っている。集団いじめ反対です。https://twitter.com/C0gvc41kPSZjigf/status/1677973075009359872
ちなみに下のツイート主の方は、以下のようなツイートをしています。
サンソン聴いたけど、音楽とポップスの桃源郷のような番組で関係ないことを話すのは辛かっただろうなー。普通に考えればわかるようなことで叩かれるめんどくさい時代になったよ。#山下達郎
https://twitter.com/currybooakadok/status/1677915962966769664
これらのツイートでは、問題がすり替えられています。
誰もジャニー喜多川氏の犯罪の件で、山下達郎氏を非難していません。
彼が歴史的性犯罪者を尊敬し、それが結果的に黙認しているというように見えること。
そしてなぜこの件について建設的な提言をした松尾潔氏の契約解除に同意したかです。
それについては山下達郎氏自身が、このように発言しています。
私はツイッター、フェイスブック、インスタグラムといったものを一切やっておりませんので、ネットで発信することができません。そのため、私の唯一の発信基地である『サンデー・ソングブック』にて、私の話をみなさんにお聞きいただこうと思います。(中略)
今の世の中は、なまじ黙っていると言ったもの勝ちで、どんどんどんどんウソの情報が拡散しますので、こちらからも思うところを、正直に率直に、お話しておく必要性を感じた次第であります。
つまり彼が多くの人に発信できる唯一の場だからラジオ番組で語っただけです。
私はサンソンを聞いていた人ですが、単純にそこしか発信の場がないならば、そうすればいいだけの話です。
それと先程の方は「普通に考えればわかるようなことで叩かれるめんどくさい時代になったよ。」と仰っていました。
しかし普通に考えて多くの人が理解不能だと思ったからこそ、このような騒動になったのではないでしょうか。
この犯罪を教訓に前向きな提言をした人物を解雇した山下達郎氏を嫌う人がいても、それはなんら不思議ではありません。
ましてやそれを時代のせいにすべきではありません。
ちなみに事実とは違う流布については、このようなツイートもありました。
サンソンを聴いています。
山下達郎さんの発言は、ごもっとも。
この人は素晴らしい。売名行為に利用されて迷惑。
これからも、この先もずっと応援して行きます。
#山下達郎https://twitter.com/C0gvc41kPSZjigf/status/1677916728733609985
しかしこれは松尾潔氏に対する誹謗中傷の類だと思われます。
ぼくは41歳になったばかりだったが、プロデューサー、作詞家、作曲家として、日本レコード大賞や年間最多セールス等は経験済み。だからSCに育ててもらったという感覚はない。
そもそも松尾潔氏は売名行為が必要ない、B to Bで既に実績のある人です。
山下達郎氏のようにB to Cの知名度とは比較すべきではありません、
しかし擁護する方は周辺については言及しても、ある事実についてはかたくなに語ろうとしません。
前述した通りこの問題の争点は、山下達郎氏はジャニー喜多川氏の問題を直接背負ってはいません。
しかし業界の未来を考えて前向きな提言をした松尾潔氏を解雇したことが焦点です。
その前提条件のすり替えをして被害者的ポジションを取るのは、問題の解決に逆行するものです。
山下達郎氏を擁護する方は、なぜかいつもその点をずらしているように感じます。
論点ずらし、誹謗中傷までして。
また山下達郎氏と松尾潔氏の間には、温度差があるように感じます。
山下達郎氏の弁明に先立って書かれた、松尾潔氏の文章のリンクを貼っておきましょう。
松尾潔氏が明かす「スマイルカンパニー契約解除の全真相」弁護士を通じて山下達郎・竹内まりや夫妻の“賛成事実”を確認
松尾氏はさすが小説家だけあって、文章が洗練されています。
しかしその含蓄に富んだ文章には、様々な思いが込められていました。
一方で山下達郎氏はこのように発言しています。
まずもって、私の事務所と松尾氏とはですね、彼から顧問料をいただく形での業務提携でありましたので、雇用関係にあったわけではない。
また、彼が所属アーティストであったわけではなく、解雇にはあたりません。弁護士同士の合意文章も存在しております。
松尾氏との契約終了についてはですね、事務所の社長の判断に委ねる形で行われました。
松尾氏と私は直接話をしておりませんし、私が社長に対して契約終了を促したこともありません。そもそも彼とは長い間会っておりません、年にメールが数通という関係です。
まずこの件が問題になっているのは、雇用契約の有無や所属アーティストということではありません。
不自然な形で業務提携契約が中途で打ち切られたということ。
多くの人はそこを問題にしています。
おそらく多くの人は問題はそれじゃないと思ったことでしょう。
そのことは既に既定の事実なのですから、このように無防備には発言することは得策とはいえません。
しかしこうしたディテイルを述べることには、ある種の意図を感じます。
それは山下達郎氏は松尾潔氏と疎遠であるというアピール。
更に不可解なのは、山下達郎氏が長い間会っていないとか年にメール数通のやりとりしかないと発言している点。
長い間とはいかほどか期間が明示されていませんし、時々メールのやりとりをしていれば、親しい間柄といえるでしょう。
社会人になってからの人間関係はそういうものです。
達郎さんは、いい音楽とおいしいワイン、そして往年の優れた日本映画を教えてくれる最高の先輩だった。
松尾潔氏は事務所との契約を打ち切られても、最後まで山下達郎氏について悪し様に言っていません。
私は松尾氏の文章に配慮を感じました。
しかし分かっている人は分かっています。
松尾さんの文章には、山下達郎氏への尊敬とこれまで過ごしてきた日々への悲しみが感じられた。とても温度があった。それなのに山下達郎氏の松尾さんへの冷たさ。
付き合いが無いと言わんばかりの言葉。
心底冷えた。
そういう人だから少年達の絶望も理解できないんだろう…。
さよならだ。
#山下達郎
私も同感です。
それなのになぜ山下達郎氏は、松尾潔氏と距離があることを殊更言わなければいけなかったのか。
さて続く以下の箇所
今回、松尾氏がジャニー喜多川氏の性加害問題に対して、憶測に基づく一方的な批判をしたことが契約終了の一因となったことは認めます
上の文章には「憶測に基づく一方的な批判」とあります。
私は松尾氏が言っていた内容を確認しました。
しかしそこには相当確度の高い情報しかありませんでした。
そもそも非難ですらない提言です。
「今回の疑惑を放置することは、ジャニーズ事務所だけの問題じゃないと思っています。
一番の弊害は、今回の報道やマスコミの有り様を見た子供たちが、もし性犯罪・性暴力の被害者になったとき『声を上げても無駄だ』という諦めの気持ちになるかもしれないことです。
疑惑を放置することで、社会全体が諦めの気持ちを子供たちに植え付けかねないのではと怖れを感じています。
メディア、広告業界、芸能界だけでなく、みんながこの問題を直視しない限り、性加害や性暴力は、この先もなくならないでしょう。
音楽業界に身を置く私も正直つらいです。
ましてや、こういう世界に憧れたことがある、あるいは憧れている家族がいる、といった人たちも胸を痛めているはずです。
私たち一人一人が、この国が抱える問題として当事者意識を持ち、みんなで膿を出すというところに、舵を切るべきじゃないでしょうか」
読めば瞭然、これは批判ではなく提言だった。
つまり「憶測に基づく一方的な批判」とするのは、相当に無理があると思います。
個人的な感想としては「憶測に基づく一方的な批判」と信じたいという思い込み、感情の偏りがあったように感じます。
その後山下達郎氏はジャニー喜多川氏の業績を称賛し、彼の業績と犯罪は別だからこれからも尊敬の念は変わらないとしています。
個人の内心としては、そういう人もいるということかもしれません。
しかしそれが外部に対して効力を持つとしたら、ここの問題のすり替えがあることを看過できません。
元々はジャニー喜多川氏の性犯罪を知って建設的な提言をした松尾潔氏を契約途中で解除したということのはず。
もちろん彼が直接契約解除を決断したのではないと思われます。
しかしこの文章を読む限り、山下達郎氏が会社の判断を追認したことは確実です。
そして松尾氏についての冷たい姿勢を感じるのは、私だけではありません。
個人的にはこのような冷たい姿勢が、この件で最もショックなことでした。
その人の書く文章、発する言葉に血が通っているか。松尾潔さんにはその体温を感じる。
松尾さんの存在はパンドラの箱に残った”希望”「スマイルカンパニー契約解除の全真相」弁護士を通じて山下達郎・竹内まりや夫妻の“賛成事実”を確認
https://twitter.com/cult_and_fraud/status/1678024178858090501
松尾さんをスマイルカンパニーに誘ったのは山下達郎だし、誘う以前から久保田利伸や黒沢薫を交える等、黒人音楽愛好家同士で深い付き合いがあったのは周知の事実。にも拘わらず松尾さんへの敬意が感じられない表明に、「御縁と御恩」の台詞が虚構に感じる
#山下達郎 #サンソン
さて山下達郎氏の説明には、知らなかったということが度々打ち出されています。
山下達郎氏。子供の頃にジャニー喜多川氏に性加害されて人生をめちゃくちゃにされ、今も苦しんでいる人が大勢、実名顔出しで証言してるのに、「性加害の事実について私が知る術は全くありません」と。昔知らなくても今は知ってるよね。被害者の存在を無視した声明は二次加害。
しかし知らなかったということについて違和感を感じる人もいます。
まず、業界人がこの事件を語る時に言う、「知らなかった」「聞いた事無い」とゆう言葉が信じられないんですよね❔🤔
北公二氏の「光GENJIへ」等の書籍や記事で、素人の自分達でも薄々ではありますが知ってる訳ですから❗😡
これはマスコミやジャーナリストにも言える事ですが❗😡https://twitter.com/e9fhPRbHOs3Rsam/status/1677965429049008128
2023年7月12日追記
上のツイートは発信者の方から以下の誤りがあったというご申告がありました。
誤:北公二
正:北公次
——————————ここまで
毎週サンソンは一週遅れで洗濯物干したり洗い物しながら聴くんだけど、流石に今日はオンタイムで。
まぁ完全に予想通りのコメント。
いつまでも一職人でいたい気持ちは理解出来るし、それがあの人の良さでもあるけど今の達郎さんの立場でそれ言うのは完全に無理筋。
にしても「知らなかった」は無い。
では百歩譲ったとしましょう。
もし昔は知らなかったとしても、知った後に自分はどうするのかが大切です。
山下達郎、想像以上に叩かれまくってるなぁ。松尾さんも、達郎さんもスタンスが違うだけで、外野がぎゃあぎゃあ騒いでも意味ないと思う。
そんなこと言い出したら無数にいるジャニーズと仕事した人達も、(かつて性加害を受けたかもしれない)デビュー組も叩かないといけなくなる
https://twitter.com/mitsu32160518/status/1678072009924947968
こう仰る方にはこれまで知らなかったのは仕方ないけど、知った後にどうするのかが大切という視点が必要かもしれません。
ミスをしない人はいません。
しかしミスをした後にこそ、その人の真価が問われます。
現に松尾氏はジャニー喜多川氏の大犯罪を知ってから、自分はどうしたらいいか考えたわけですし。
松尾氏は今後このようなことのないよう、未来に向けて提言を発信しましたが、しかしその行動は事務所から問題視され、ついには契約を解除されました。
そうした松尾氏の行動に多くの人が賛同したとしても「外野がぎゃあぎゃあ騒いでも意味ない」とは思いません。
皆この痛みを教訓にして、より良い未来を思い描いているだけなのですから。
過去を反省しない人には、より良い未来は訪れないのですよ。
実際松尾潔氏も知ってからは、いてもたってもいられなくなった1人ですし。
苦しい弁明だとは思いますが、山下達郎氏が知らなかった可能性を私は否定しません。
しかし問題は知った後、松尾潔氏は建設的な提案をし、山下達郎氏はその松尾氏の解除に同意しました。
両者の差は大きく、その事実は重い。
山下達郎氏は、今後もジャニーズのアーティストを支援すると発言していました。
しかし多くの人はその点を問題にしていませんし、問題視していません。
問題は、なぜ正当で紳士的な提案をしただけの松尾氏の契約解除をしなければいけなかったのか、その一点に尽きます。
ジャニーズの支援と松尾氏の契約解除は、基本的に関係ありません。
その問題の中心から外れる弁明は、事態の混乱を招くだけです。
同じように感じている方がいらっしゃいました。
サンソン聞いた。山下達郎氏の言うことは、ジャニーズ事務所に対する恩義やつながりの強さを強調するだけで、松尾氏のこう言った被害があってそれを検証することや、今後そういった被害を防ぐための提言すら抹殺する必要がなぜあるのかという疑問に対する回答は何一つなかった。
https://twitter.com/motif6krome73/status/1677916126397726721
私はジャニーズの支援をしていくという美名の一方で、不可解な契約解除を強行する姿勢には疑問を感じます。
そして最後に山下達郎氏から強烈な発言がありました。
ま、このような私の姿勢をですね、忖度あるいは長いものに巻かれているとそのように解釈されるのであれば、それでも構いません。
きっとそういう方々には私の音楽は不要でしょう。
この発言は大きな波紋を呼んでいます。
#山下達郎
「私の姿勢を「忖度」「長いものに巻かれている」と解釈するのであれば、それでも構わない。そういう人には私の音楽は不要だろう」この捨てゼリフは、醜悪すぎた。
山下達郎、すごいな。ジャニーズ事務所への忠誠心を公然と表明したのは職業音楽家の宿命だから可哀相だとさえ思えるが、最後に「忖度や長いものに巻かれたと思うならそれで結構、そう言う人に私の音楽は不要だ」と言ってくれた。この傲慢さは、すごい。
https://twitter.com/k7l0izwDPl1loDg/status/1677962691313549313
つまりこの弁明で納得できない人は、今後俺の音楽を聞くなよということ。
私にはとても悲しい言葉に思えました。
私は後悔していることがあります。
以下のツイートをした方は私の大切なフォロワー様です。
山下達郎さんは明確にジャニーズ事務所の味方である道を選んだようです。それはそうですよね。黙っていれば尊敬されて商売も上手く行きまくっていますものね。
私は長年ファンだった自分が恥ずかしいです。自分の青春が穢された気がします。心の底から軽蔑します。
>RT
私はとっさにこの方の支援リプをしようとしました。
しかしその時の私にはできなかったのですね。
その代わり後日私はこうツイートしました。
松尾潔氏の件が気になっている方、きっと多いのではないでしょうか。
7月9日14時からの「山下達郎 サンデー・ソングブック」内で何かしら説明があるようです。
私は放送の内容とその後出るであろう松尾潔氏のコメントを読んで、この件について考えたいと思っています。
https://tatsuro.co.jp/news/
私は山下達郎氏の反論がない限り、それ以上のことは言えないと思いました。
しかしそれ以上にヘタレでした。
つまり私は日和ったのですね。
その結果私は山下達郎氏の逆切れともいえる、そんな奴は俺の音楽を聞くな発言を読むはめになりました。
山下達郎ファンの一部も同じことを言っています。
しかし一度世の中に出た音楽は、ミュージシャン本人だけのものではありません。
ミュージシャンは著作権を持っていますが、それはその曲にまつわる思い出まで効力は及びません。
もし山下達郎氏の音楽を聞きながら交際相手と、天気の良い日にドライブした方がいるとします。
では彼がこの問題で山下達郎氏の発言に怒りを覚えたら、今後彼は山下達郎氏の音楽を不要と考えなければいけないのでしょうか。
山下達郎はその人が決めるべき領域にまで踏み込んで、自分の音楽は必要ないなどと言う権利はありません。
はっきり言ってその言葉は、傲慢です。
ファンの1人として、私はとても悲しいです。
しかしなぜ私は尊敬するあの山下達郎に、傲慢だなどと言わなければいけないのでしょうか。
松尾さん、達郎さんのラジオを30年近く聴き続けた私にとって、今回の件はただただ残念。
御両人の対談楽しかったのに、もう聴けないのが更に残念。
サンソンも聞きたかった「答え」では無かった。
達郎さんに賛同する呟きも殆ど無い。
ただただ残念。
#山下達郎
#松尾潔
サンソン聞いた。前者ですた😄
あんな露骨に信者以外全部切り捨てでいくとは思わなかったけど。
未成年への性加害は仕事の功績以前に人として有るまじき問題で「作品と人格は無関係」なんて理屈を持ち出せる案件ではない。
その功績自体、性加害の上に成り立ってるし。
あと、もはや「憶測」ではない。
心地よい夜風が吹き抜けるような音楽達でしたね~。
達郎さんのファンですが、彼が最後に放った「私の音楽は不要でしょう」という言葉がまだ自分の中でモヤモヤしてます。音楽に罪はないんですが。
ますます暑くなってきますが、皆さんお体ご自愛ください。また来週!
#iiongaku
そして極め付きはこのツイート。
今日の山下達郎の発言を要約してみたけど、結びの「僕の音楽は不要な方々なのでしょう」というスタンスはあまりにも文脈放棄じゃないかぁ、「作品に罪はない」と主張しておきながら自分のスタンスに納得できないなら僕の作品は不要だよねっていう結論はどうなの
#山下達郎
#サンデーソングブックhttps://twitter.com/silent_sprint07/status/1677932352587329536
この記事の内容を要約している決定的正論です。
今現在山下達郎氏を擁護している人は、この矛盾についてどのように説明するのでしょうか。
先程私は山下達郎氏の発言は読解が難しいと書きました。
それはこのような論点のすり替えが多いからです。
私は山下達郎を信じていたいと思うあまり、先程のフォロワー様への支援が遅れました。
その遅れについて、私は今でも罪悪感を感じています。
私はまさかこんな傲慢な言葉を聞くことになるとは思いませんでした。
私は昔この件に似たことを実生活で経験したことがあります。
私が仕事で尊敬していた先輩が、ある時期から普段からは想像できない狭量さ表に出し始めました。
その先輩は保身に走るあまり、誰もが嘘を分かる弁明を残し、結局会社を去りました。
山下達郎氏の件でモヤモヤしているファンも多いと思います。
達郎さんの今日の7分間。納得する部分と納得行かない部分と。これで簡単に整理付く筈もなく。
でも、こんな苦しみを私たち社会自体が経験し、深く悩んで考えることこそが変わって行く為の必要なフェーズ。
https://twitter.com/DarkKnight_jp/status/1678051505541353473
このように未来に向けて切り替えることができればいいですね。
しかしその前に以下のような山下達郎ファンに何と言えばいいか。
私はこういうファンの存在が、あの傲慢な発言を生む土壌になったように思います。
達郎さんは政治的発言はしないって以前から公言しています 今回の件もなんで達郎さんがコメントしなきゃいけないの?って思っています あと本当に何十年も達郎ファンだったら、簡単に彼の音楽を聴くのは辞めないと思いますけど、、、
この方は山下達郎を愛していたからこそ、聞けなくなった人がいる事実をご存じないようです。
また確かに山下達郎氏は、政治的発言をしないと公言しています。
しかしこの件では会社内の政治力を使って、松尾潔氏について影響を及ぼしています。
政治的発言はしないが、社内で自分の政治力を駆使して行動に移すのは良いのでしょうか。
あとこの種のツイートも悲しいです。
山下達郎の音楽をもう聴くのを辞める方の為に、当方レコードを無料で回収し致します。是非この機会に何卒宜しくお願い致します。 #山下達郎
つまり無料で山下達郎のレコードを手に入れようとしているのですね。
この種の方は他にも何人かいました。
俺はこれからもヤマタツを聞くし、無料でレコードを入手できたらラッキー。
そんなところでしょうか。
申し訳ありありませんが、私はとても悲しい行為だと思いました。
あとこのツイートも。
山下達郎さんの仰る事は至極真っ当
この記事だけでは不十分なので
ぜひradikoで全文聴いてほしいです
29:50辺りからです「今の世の中は黙っていると言ったもの勝ちでウソの情報が拡散する」
その通りです
「今の世の中は黙っていると言ったもの勝ちでウソの情報が拡散する」という部分には賛成します。
しかしこの件では、山下達郎氏側が間違えた情報を発信していないでしょうか。
松尾潔氏の契約解除の問題をジャニーズへの愛へとすり替え、事実に基づく松尾氏の提言に「憶測」と断言しているのですから。
この方はそれらの矛盾についてどのように思われるのでしょうか。
ちなみに山下達郎氏の弁明については、音声を聞いて判断した方がいいと仰っている方もいました。
サンソン、書き起こし読んではいたけどちゃんと聞きました。やっぱり人間の声が持つニュアンス、情報量、その密度というのはすごい。
文字で読んだときは、まあそうおっしゃるのでしょうねえ、くらいに構えてたんだけど、聞いたらちょっと、横溢する卑怯さに冷静ではいられないです。これは。
Youtubeに音源があったので、リンクを貼っておきましょう。
もしリンクが切れていたら、ご自身で音声を探してみてください。
私も聞いてみましたが、最後のそういう人には自分の音楽は必要ないという問題の箇所では、少し感情が入っているように思いました。
一体、山下達郎氏はどうしてしまったのでしょうか。
達郎さん「ライブで合唱は迷惑」あたりからちょっとね。いつから教祖様になっちゃったんだろ?
そういう歳のとり方はしたくないと思ってしまった。サンソン聴く気にもならないよ。もう。
この件はサンソンで言った内容とニューアンスが違うという話もあります。
ただ私はインタビューで同じような発言をしているを読んだ記憶があるのですが。。。
それを読んで私はチケットが当選しても歌えないと思いましたから。
もし情報をお持ちの方がいたら教えていただければと思います。
山下達郎さんはライブの1曲目が始まる時から観客が総立ちになっていたらその日のライブは辞めるって言ってるらしい。😳
私も同じ話を聞いたことがあります。
ちなみに途中から総立ちになることは問題ないようです。
2023年7月12日追記
上記で引用したツイートには別の解釈もあるようです。
それは1曲目から観客が総立ちになったら、そのライブを止めるのではなく、今後ライブ活動を行わないということ。
念の為両論併記させていただきます。
——————————ここまで
随分めんどうな決まりがあるのですね。
先程の方は山下達郎氏が合唱は迷惑と言い始めたあたりから、教祖になってきたと仰っていました。
観客はお金を払っているだけで神様ではありません。
しかし法律やマナーに反しなければ、客は好きなように楽しんでいいのではないでしょうか。
そのこだわりが山下達郎らしいという意見には一部同意します。
しかし周囲が彼を尊重し崇め奉り上げた結果が、今回の傲慢な言動につながってしまったとしたら。。。
自分の傲慢さに気付くことができるほど、人間はかしこくないのかもしれません。
もしかしたら我々は山下達郎氏を崇拝するあまり、彼を裸の王様にしてしまったのかもしれません。
それはいつしかスマイルカンパニーの社風になっていたような気が。
スマイルカンパニー所属のヤマザキマリ氏。山下達郎氏関連のリツイートが削除されているのを疑問に思い見てみると、約8ヶ月ぶりの怒濤のいいねがこの内容。
松尾潔氏に対するSC社内の空気はこんな感じなんですね
上のツイートの引用部分でヤマザキマリ氏は、松尾潔氏について恩義を忘れたなど罵倒しています。
しかし前述したように、松尾潔氏はスマイルカンパニーとの契約以前、既に日本レコード大賞や年間最多セールスを経験しています。
既に大きな実績を残していたパートナーである松尾潔氏に対して、恩義という上からの発言するのはどういうことでしょうか。
あまりに傲慢な発言だと言わざるを得ません。
山下達郎氏と事務所の方、両者は松尾氏に対して上から発言しすぎているように思います。
山下達郎氏は売れっ子ですが、日本レコード大賞や年間最多セールスを獲得した松尾潔氏ほどの実績があるのでしょうか。
そんなモヤモヤを抱えていた私は、松尾氏の以下のツイートを読んで妙に納得してしまいました。
いま大瀧詠一さんに逢いたい。
無性に逢いたい。https://twitter.com/kiyoshimatsuo/status/1677515674254737409
思えば大瀧詠一氏は、私があこがれる自由人でした。
晩年の大瀧詠一氏は、ほぼアーリーリタイヤといっていい生活を送っていました。
山下達郎氏はシュガー・ベイブ時代、大瀧詠一氏のレーベルからデビューし、プロデュースも担当した人です。
山下達郎氏の恩師にあたる人で、サンソンに出演する時は私も楽しみにしていました。
つまり山下達郎氏に忖度なしに意見が言える人。
もし大瀧詠一氏が今生きていたらどう思うのでしょうか。
私は大瀧詠一氏の代わりにはなれませんが、この件はそもそもどうすればよかったのか考えてみまました。
私は以下のツイートに同意します。
山下達郎氏は釈明と共にジャニーズで得た利益を全て、被害者のカウンセリングなり慰謝なりの為に使うことを申し出るくらいのことをすべきじゃないの。
夫婦して事務所のイメージアップに加担してしまった責任として。
しかし今となっては時既に遅しですが。
山下達郎ファンだった身としては、そういう選択肢がなさそうな状況について残念に思います。
最後に音楽には罪はありません。
この件で彼の音楽を聞くモチベーションが著しく低下した人も多いと思います。
また数年後に彼の状況が持ち直すかどうかも分かりません。
残酷な事実としては、あるミュージシャンの音楽を聞かなくても、他にも良い音楽があるということ。
彼は不満なら俺の音楽は必要ないと啖呵を切りましたが、実際彼の音楽を聞かなくなったとしても、他にも良い音楽は沢山あります。
困るのは彼の音楽がなくては生きていけない、熱心なファンのみ。
しかし彼らとて、今後肩身の狭い立場に置かれます。
ツイートを見る限り、逆切れした無理筋の理屈を唱えている人もいるように感じます。
山下達郎氏はそんなファンの状況をどの程度理解しているのでしょうか。
ちなみに現時点で最新のニュースをチェックしたら、こんな記事がありました。
ファンはこんな逆風にさらされています。
「嫌なら聞くな、って言う音楽ってもうメディアには出して欲しくないな」
SNSでは、山下さんが聞き手を突き放すような言葉を発したことに失望の声が広がっている。「最後の一節で敵じゃなかった人まで敵にした。止められる人が誰もおらんのやな」
「山下達郎の『ジャニーズの件で忖度してると解釈する方々には私の音楽は不要』の発言は、世に出た作品と、それを好きな方々に対して、あんまりちゃう 『自分の作品を好きな方々は聴いてくれたらいい』でいいのに」「犯罪性は無視して人間性を評価すべきと考える人が、『嫌な人間の音楽は嫌いだろ?』みたいなタンカを切るのは、控えめにいって一貫性が無いんじゃないの?」
「嫌なら聞くな、って言う音楽ってもうメディアには出して欲しくないな。拒否しても聞いてしまうから」
「作品や功績とそれを成したアーティストやプロデューサーの人間性や所業は切り離すべき。この点は山下達郎さんのおっしゃる通り。ただ、最後のことばが全てを台無しにしている」
私は無理筋の擁護をしているファンの方にこう呼びかけたいです。
私だって尊敬する山下達郎について、こんな記事を書きたくなかったのですよ。本当に。
山下達郎の音楽を聞いて尊敬の念を抱いてきた私がどんな気持ちでこの記事を書いているのか、その気持ちを分かる人だけから反論してもらいたい。
私とて最初は本人に代わって弁護したいと思ったのですよ。
しかしその後発表された本人の言葉は矛盾が多く、待ちに待った説明には人間の血が通っていない俺の音楽はそんな奴には必要ない発言。
それまで擁護するつもりでいた自分がとてもみじめだと感じました。
もし友人知人が間違えていたら、誠心誠意自分の気持ちを伝えるのが、私なりの誠意。
おそらくファンの方には一体こいつは何を書いているのかと思われるでしょうし、私のフォロワー様も擁護に傾いている方が半数ほどいらっしゃいます。
私はこの記事を書くことによって、間違いなく一部のフォロワー様を失うことでしょう。
この記事を書いて私に良いことは1つもありません。
誰がこんな文章を書きたいと思うものでしょうか。
私は松尾潔氏がどのような人物かしっかり確かめられていません。
しかし今回の彼の提言、これから性被害がない業界にしたい。
その一縷の願いは守旧勢力となった感のある山下達郎氏を含めて、誰も止められないと信じています。
最後に過去にご紹介した曲で反響が大きかったソウル・ミュージックをご紹介します。
Citation – Inspiration of my Life
—————————————–
■メイン・ブログ
☆おすすめ名曲ランキング☆「音楽鑑賞サブノート」
■note
おすすめ曲一覧
■Xアカウント
おとましぐら@音楽鑑賞サブノート(オトサブ)